前回まで
噂のトヨタ初の本格EV、bZ4Xへ乗り込んだ際に感じた
床面高さやメータの見え方、シフトダイヤルについての
感想を紹介しました。
走り出してみると・・・
bZ4xは、
全長 4690㎜
全幅 1850㎜
と、リーフよりもサイズは大きな車ですが、
比較的角ばったデザインであり、
四方のガラス面積も広く設計されているお陰で
車両の感覚はとても掴み易く、
また、センサへの接近感知と連動した
アラウンドビューモニターのタイミングや見え方も適切で、
低速での車庫入れや狭い路地での取り回しなどで
怖くなるようなことはありません。
各ミラーの見え方も、デジタルインナー時も含めて自然です。
よりコモディティ化へ?
リーフでは聞こえるアクセルOn時の
インバーター(キュィーン)音は殆ど聞こえません。
アクセルに応じた加速感、
ブレーキのタッチ(バネを押しているよう)、
それに伴う減速感は
リーフのそれらととてもよく似ています。
それが、
・「後出し」するまでに良く研究した結果なのか?
・EVのアクスル系統ってのは、
一皮むけばエンジン車ほどには違いが無いためなのか?
はわかりませんが、
新しい車に乗るときに感じる「違い」を楽しむ機会は、
今後のEV時代には減っていくのかも知れませんね。
でも、どれでも同じになってしまうなら、
私は「安いの」を買うかなぁ・・・・
回生は少なめ
リーフのBレンジのように、
アクセルOff時の回生力を強めに変化させることは出来ないため、
峠を越えた後の長い下り坂の運転は、
ブレーキペダルを多用することになりそうです。
(スバルの兄弟車には回生力が変わるパドルがあるんだそうで、私はそちらの方が好み)
乗り心地
道路の段差を越えた後の振動の収まり方、
風切り音、ロードノイズ、各部の軋み音
などで、総合的に感じる「乗り心地」はややバタバタしており、
リーフよりはマシなものの、
700万円近い価格に相応な高級車のそれではありません。
特に、全ての走行シーンでリアが跳ねる感覚があり、
私は好きではありません。
(後席にも人が乗ったり、ラゲッジに荷物を載せると変わるのかも)
このEVも4WDでしたが、
トヨタはまだベクタリングを行っていないのかな?
高速で曲がっていても、自然な(従来通りの)ハンドリングに感じました。
電費
話題の電費は、
・エアコン使用(気温15℃~20℃)、
・下道3割・高速7割(距離ベース)
・エコモード使用、
・走行距離 200キロ
(満タンスタートから、最後まで経路充電は不要でした)
で、
6.3km/kWh
と、同外気温でのリーフよりも2割程悪いですが、
車重もbZ4Xの方が2割ほど重いので、
まあ妥当な結果かと。
巷で不満の多い
・真冬での電費悪化や、
・急速充電がどんどん遅くなっていく
などについては今回試すことは出来ませんでしたが
「電費性能が期待外れ」
とまでは私は感じませんでした。
ここまでの印象からは、
リーフを大きく・広くして、
装備や質感をグレードアップし、
それ相応の価格で、
そつなく世に出しているとの感想です。
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次回は、
自動運転、ナビ、コネクテッドサービス
など、デジタル機器についての感想をご紹介します。
では、今日はここまで!