卒FITの我が家のモットーは、
・その1 系統から極力買電しない
・その2 系統へは極力売電しない
ですw
従来からの太陽光に加え、
V2Hと据置蓄電池を設置した我が家では、
昨秋から春先まで、この行動指針w通りの電力マネジメントが出来ていました。
しかし、春になって
太陽光が元気になってくると、
冬には予想もしなかった贅沢な悩みが出てきています。
本日は、そんな悩み?のご紹介です。
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我が家の据置蓄電池は容量が7.2kWh。
一方、太陽光パネルの容量は5kWですので、
春の晴天の日ですと、あっという間に蓄電池は満充電となり、
せっかくの無料電気が溢れてしまって、
このところは連日のように、系統への売電が大量に発生しています。
これでは冒頭の「行動指針、その2」に背いていることに・・・・w
さっそく、対策案を練ってみます。
案1 余った電力はEVへ充電する
EVの巨大電池(30kWh程度)までが溢れるほどの余剰電力は
さずがの春でも発生しませんので、
これが我が家では最も追加投資が少なく、すぐに実行可能な対策案です。
ただ、EVは「乗る用途」でも購入しましたので(当たり前w)、
日中のしかも天気が良い日にEV先生が家に居て下さることはレアです。
案2 据置蓄電池を買い増す
トライブリッドは2台目の据置蓄電池を追加設置できます
(容量が倍の14kWhに!)。
機器の仕様通りの利用ですので確実に効果は出ますが、
据置蓄電池はかなり高価ですし
(補助金使っても、また数十万円の追加負担要)、
補助金の申請手続きなど、もう疲れましたし、
春は溢れた電気を貯められるようになるとしても、
冬は太陽光発電による電気は全く余りませんので、
追加した据置畜電池は1年の1/4は全くの持ち腐れとなり、
追加投資の回収も厳しくなります。
参考)我が家の売電が3kWh/日を超える日数
10月 8日
11月 9日
12月 2日
1月 0日
2月 2日
3月 8日
4月 11日
据置蓄電池よりもkWh当たりの単価が安い点に目をつけて、
セグかけなどして値崩れした中古の初代リーフを購入し、
据置蓄電池の代わりにガレージに置きっぱなしにされている猛者も居られるようですが、
・安価と言っても購入費、車検・税金などの維持費がそれなりには掛かる
・場所を取る
・充放電効率が低い
・乗らないで朽ちていく車はやはり可哀想
といった理由で我が家では不採用です。
案3 日中の売電分をエコキュートの日中運転で使う
現状、エコキュートの運転は、
深夜電力で行っています。
深夜の電気料金単価は比較的安価(約16円/kWh)ですが、
その一部でも無料の太陽光発電の電力で置き換えられれば、
差額分が家計の足しになりそうです。
ざっと試算してみますと、
日中の売電収入は減りますが、深夜電力の買電支出も減るために、
年間では5000~10000円程度のコスト削減となります。
つまり我が家の場合なら、2~5%程度の電気料金負担の改善ですね。
う~ん・・・・・・・・・大したことないですね(^^;
しかも、上の試算は、
余剰電力を満遍なくエコキュートで利用できた場合であり、
実際にはいろいろと問題があります。
以下、その「いろいろ」をご紹介します。
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図1はこの春の晴れた日における、
我が家の太陽光発電と消費電力の日中変化です。
春ごろの余剰太陽光電力は、
図1に示す通り、0~3kW程度で、
積分した電力量にして1日で15kWhほどあります。
えぇ、結構なものです。
この内、我が家の据置蓄電池に貯められるのは午前分・緑の7kWhだけで、
残り午後・赤の8kWhは、現状では系統へ売電しています。
一方、現状は深夜電力を使用しているエコキュートは、
暖かい春頃だと1日当たりの消費電力量が5kWh程度であり、
上述の余剰太陽光の1日当たりの電力量8kWhで
「量的には」十分賄えそうです。
しかし、余剰太陽光の電力をエコキュートで使用するには、
以下、2つの問題があります。
問題1 エコキュートは負荷を変えた運転ができない
エコキュートの運転は外気温に応じた負荷運転となっており、
・冬は消費電力2kW近くの高負荷運転、
・春は消費電力1kW程度の低負荷運転、
の、いわゆる2段ギアのみとなっています(少なくとも我が家の機種の場合)。
よって、春の「1日当たりの給湯電力量5kWh」は、
1kW×5時間
の運転パターンで発生しています。
図2のようにその日の天候に応じて、
2.5kW×1時間+1.5kW×1時間+1kW×1時間=5kWh
と段階的に負荷を変えた運転が出来ないのです。
よって、この1kW×5時間固定のエコキュート運転を
日中の太陽光余剰時間帯のどこに、どうはめ込むかが悩ましいところです。
ケース1 余剰電力の売電が始まったことをトリガにエコキュート運転開始
我が家のスマホHEMSであるNature Remo Eは、
事前の設定電力値以上に売電が始まったことをトリガとして
エコキュートの沸上運転を開始させる機能があります。
ただ、この方法の場合、
フル沸上に必要な1kW×5時間連続運転は出来そうになく、
天気が良い日でも2~3時間程度の運転が限界です(図3)。
また、据置蓄電池がある我が家の場合、
日が陰ってきた時に
エコキュートの沸上運転を停止するトリガーを出す機能が
Nature Remo Eにはありません(図3の★部分)。
(現状、Remo Eは、売電・買電をトリガーにするのみ)
据置蓄電池が事前の設定値以上の放電を開始した際に、
エコキュートの運転を止めてくれる機能があると良いので、
今度、Natureの技術サポートさんへ要望してみようかと思います。
ケース2 余剰電力が1kWを超えたことをトリガにエコキュート運転開始
このケースなら、
フル沸上に必要な5時間は確保出来そうです(図4)。
ただ、我が家の場合、
蓄電池に余裕がある午前中の余剰電力は蓄電池に充電されてしまうため、
Nature Remo Eが既に機能として持っている
「売電開始や売電○○kW以上」のトリガは使えず、
新たに、「充電開始または充電電力○○kW以上」のような
トリガが欲しいところです(図4の☆部分)。
こちらも、Natureの技術サポートさんへ要望してみようかと思います。
ケース2でのエコキュート停止についても、
ケース1と同様の蓄電池放電をトリガとする機能が欲しいところです。
問題2 エコキュートがHEMS非対応
そもそも、我が家のエコキュートはHEMS非対応の旧型機です。
上の問題1がクリアになっても、
HEMSでエコキュートが遠隔操作できないと意味がありません。
年間1万円かそこらのメリットのために、
エコキュートをHEMS対応のものに買い替える(工賃込みで40万はする)
のは酔狂ですが、
我が家のエコキュートは今年でもう14年目選手となり、
そろそろ不調になり始めているため、買い替えを計画しています。
その買い替え時に、HEMS対応ともなるように考えていきます。
(HEMS対応がオプション機器追加要のものも多く、機種選定時には要注意です)
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いつものように「過ごしやすい時期」はあっという間に通り過ぎてしまい、
もう、冷房が必要な時期になってしまいました。
HEMSの消費電力ログを見ると、
この数日の暑い日は、明らかに消費電力が増えています。
太陽光発電もパネルの温度上昇で、変換効率が頭打ちになってきています。
そのあたりについても、また、ここで紹介させていただきます。
では、今日はここまで!