太陽光パネルの温度効率調査 2023年5月

このところ、太陽はますます高く昇り、
雲もなしの晴天の日もあるのですが、
太陽光パネルの発電量が今一つ頭打ちとなっています。

三洋さんのHITパネルは、

パネル温度上昇による発電効率の低下に強い!

とのことでしたが、

「強い」=「無敵」

とは、「過度な期待」ですね。

今日は、データから検証してみます。

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まず、太陽光パネルの比較サイトによると、

 通常の単結晶タイプ   冬と夏の効率差が10%
 HITなどハイブリタイプ 冬と夏の効率差が5%

とのことで、やはりHITのようなハイブリッドパネルは、
通常の単結晶パネルよりは温度に「強い」のは確かなのかと。

図1は今年の1月から5月までの、
快晴時の正午ごろにおける日射量とパネル発電量の相関図です。

図1 日射量と太陽光パネル発電量の相関(正午1時間、1~5月、快晴時)

たまたまですが、
我が家の場合、グラフはほぼ45度となり、
発電量/日射量の傾きは、

 平均 1.04 程度

となります。

次に、図1の若干のバラつきが、パネル温度のためかを確認します。
図1の各点の(発電量/日射量)と、
正午ごろの大気温との相関を図2に示します。

図2 発電量/日射量と気温の相関(正午1時間、1~5月、快晴時)

う~ん・・・・・・

回帰線の傾きはマイナスなので、
とりあえずは、温度上昇とともに(発電量/日射量)が小さくなる、
つまりは、同じ日射量に対して発電量が減ってくる結果となっていますが、

でも、グラフのプロット的には、

「目を細めてみればそう見えないこともない」

程度の傾向です。

図2から、気温1℃の上昇で、0.12%の発電効率低下。
冬と夏の平均気温の差が20℃として、

 冬→夏で2.4%の発電効率の低下・・・・・

との結果となりました。

気温とパネルの温度は同一とはなりませんが、
まあまあ上述の太陽光パネル比較サイトでの数字(5%)と
オーダー的には一致した結果は出てきています。

傾向をつかむにはまだデータが足りなそうではありますが、
とにもかくにも、我が家のHITパネルも
「パネル温度の上昇によって発電効率は下がっていく」ようです。
(まあ、「無敵」はあり得ないですねw)

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今後も、暑い日のデータを集めて、
また、ここで続報をお知らせします。

では、今日はここまで!

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