太陽光パネル温度特性続報 2023年6月

梅雨で気付かないうちに凄く暑くなってました。
(たまに晴れると日差しが痛い、肌が焼ける

で、パネルの発電電力が伸び悩んでいます。

図1はこの1カ月の
正午頃1時間の累積発電量と、瞬間的な最高発電出力の推移です。

夏至(6/21)に近づき太陽が真上になるにつれ、
瞬間の発電出力(青)は順調に高くなって行きますが、
1hrの累積値(オレンジ)は4 kWを超えてくれません。

梅雨で1hr連続の日射が減っているから?

いや、梅雨の合間の「今日は行くだろう」と期待した快晴時でも、
「4 kWの見えない壁」wに遮られました。

図1 夏至前1カ月間のパネル出力の推移(なんと瞬間最高5.2 kWを記録!)

我が家のパネルは公称出力で合計5 kW
(0.21 kW × 24枚)

これが4 kWで頭打ちになるということは、
どこかで2割ほどロスっていると言うことになります。

HITパネルの温度特性は、
1℃上昇で0.25%程度の発電効率低下

つまり、冬と比較して+70~80℃のオーダーで、
パネル温度が熱くなっていないと説明が付きません。

先日は気温との相関で整理しましたが、
太陽光パネルは黒系の色をしており、
輻射熱を反射せずに内部に貯めこむため、
パネルの壁温がもっと上昇していると言うことですよね。

簡易的に放射と対流による熱収支を計算すると、
真夏のパネル壁温は約70℃と見積もられました。

各パネル施工業者さんの記事でも、
夏のパネル温度は70℃以上にはなるので、
単結晶式パネルで2~3割、
アモルファス系のHITパネルでも1~2割は効率が落ちると
書いてありました。

よって、「終日ピーカン」の日よりも、
「曇り時々晴れ」のようなの日の方が、
パネル温度が上がらずに日射だけが増えるので、
この「夏至」の時期なら図1の通り瞬間出力値が
パネルの公称出力(我が家の場合 5 kW)を超えてくるわけです。

それにしても、
今回の 5.2 kW なんて高い出力、
この14年間で初めて見ましたよ。

そこは、高効率なニチコンさんの新型パワコンのお陰もあるのかと。

う~ん、でもパネル壁温かぁ・・・・
表面を水で冷やすとかすると効果ありそうですけど、
そのための循環ポンプの施工代やランコスはpayしないだろうし。
(そんな猛者のページも拝見しました)

ヒートシンクは日射を遮らない裏面に貼るのでしょうが、
それでどれだけの効果があるのか・・・・・?

でも今回、Spec上の公称出力レベルの発電が出来たわけで、
我が家のパネルには、まだ大きな劣化や汚れはなさそうですv

14年前、我が家へ訪問販売に来られた代理店の営業さんが、
パネルは何十年規模で壊れませんから」
と仰っていたのを思い出します。
(一方、パワコンはそんなに持たないそうですので、皆様ご注意を!)

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毎度のことながら、
販売会社の営業さん、製造元の旧三洋電機さん、
疑ってすみません。

Viva 日本製品の品質!!

でも、もし1枚でも壊れると、
保証外は当然としても、
もう売っていないモデルですので、
部分交換が出来るのかも気になるところです。

屋根上に業者が施工する太陽光パネルの場合、
直列接続と並列接続を組み合わせているため、
1枚壊れても24枚が全滅にはなりませんが、
恐らく2割弱程度は影響を受けるのかと。

今の内から、
相談できるところを探しておくこととします。

では、今日はここまで!

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