電気料金が改定 2023年6月

ご存じの通り、
6月または7月から
電気料金が改定となりますので、
今回はそのお話です。

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我が家が契約しているオール電化のプランでも
来月7月から、
輸入燃料価格の高騰に伴って、
買電単価の値上げがあります。

来月、再来月の明細でも確認したいですが、
かなりの大幅な値上げ、
特に深夜電力料金が倍近く値上がりするようです。

電力会社の言い分は、

 ・元々燃料費調整単価の高騰で最近の買電単価は実質倍近かった。
  今回は、燃料費調整単価の原点を現状でリセットしたので、
  実質の買電単価は、そんなに高くはなっていない。

なんだと理解しました。

以前にも何回か同様の方法で料金改定がありましたが、
つまりは、昨今の高騰した燃料費調整単価を改定後の新単価に染み込ませて
リセットしたってことです。

それでも、既にこの6月から値上げしている
通常の従量契約よりは依然として我が家の料金は安価ですが、
煙に巻かれているようで気持ちよくありません。

「今回の改定で、燃料費調整単価をリセットしました」

と、明確に書いてくれている電力会社もある一方で、
そこを理解しやすく説明していない電力会社も多く、
これで、燃料費調整単価が廃止(とか改名)されてしまったりすると、
今回、染み込ませた分が未来永劫、
買電単価内に焦げ付いてしまうのでは?
と危惧してしまいます。

下図1は2002年から今月までの燃料費調整単価の推移を示しています。

来月7月のリセットを含めて、
2002年からこれまでに3回、燃料費調整単価をリセットしており、
その都度、買電単価に染み込ませて、調整単価の方は0円に戻していました。

図1では調整単価を0円に戻さずに2002年からの変化で纏めています。
参考として、同期間の消費者物価指数の推移も載せてあります。

図1 燃料費調整単価の推移
  (2002年~2023年、オール電化契約、●で燃料費調整単価をリセット)

こうやって整理すると、
この10年で物価も一気に上がってきましたね。

特に今回は、
 ・ロシアから燃料が輸入できなくなった、
 ・円の世界的価値が下がった、
などのダブルパンチで物価指数が高騰している中で、
電気料金は、「まあ、ここまでよく頑張ったかな」
と言うしかなさそうです。

でも、世界情勢が落ち着いてきたら、
ぜひ、リセットを無かったことにはせずに、
燃料費調整単価の大幅マイナス化もよろしくお願いします。

これまで、当サイトでは、
燃料費調整や政府による激変緩和補助金については、
我が家の省エネへの投資や工夫の結果ではなく、
外部要因による社会全体への価格変化となるため、
買電単価からは除いてきました。

しかし、来月7月以降の買電分の単価については、
高騰した燃料費調整分を単価に染み込ませた新単価を使用することとします。

一方で、改定後にリセットして始まる新しい燃料調整費、再エネ賦課の方は、
これまで通り買電単価からは除きます。

結果、改定前と比べて、倍ぐらいの買電単価になるのではないかと。
どうやって、V2Hや太陽光による改善効果を定量的に表現していこうかしら?

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電気が高くなると、
日本の世界的な競争力が失われていきます。

でも、
「どうやったら値下げできるか?」
ではなく、
「どうやったら急激な変化に対応していけるか?」
を考えないといけません。

では、今日はここまで!

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