6月の電力動向 2023年6月

恒例の我が家の電力動向、
今回は6月分のご紹介です。

参考)
 ・EV導入  2022年6月~
 ・V2H導入 2022年10月~

先月予想した通り、
梅雨入りと気温の上昇により
6月は我が家の電力動向にも大きな変化がありました。

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1.太陽光動向
まずは、太陽光です(図1~4)。

図1 太陽光発電動向(月ごとの変化)
図2 太陽光発電動向(全天日射量vs発電量)
図3 新旧パワコンによる発電能力比較

今年は数年ぶりに「普通の梅雨」wとなったため、
今年1月以来上昇を続けていた太陽光パネルの発電量は
ここに来て「一回休み」状態となりました。

更に図2、図3を見ておわかりのように、
昨年10月から先月までの
新パワコンによる日射量vs発電量の回帰線とは
この6月分のデータは明らかに異なった傾向を示しています。

こちらは、先日ご紹介しました通り
太陽光パネルの温度上昇による
発電効率の低下によるものです。

パワコンが新型になっても、
パネルは従来と同じものですので、
パネル温度上昇による発電効率への影響は、
旧パワコンと同様に新パワコンでも発現していることが確認できました。

毎日正午ごろの太陽光発電のピーク出力については、
HEMSに残っている1時間平均の最高値を
下の図4に示しました。(予測方法は、こちら

図4 正午ごろの太陽光発電ピーク出力(1hr平均)

図4からも、
6月は梅雨により晴れ間が減っていることが良くわかります。

ただ、図4のような1hr平均値ではなく、
瞬間の発電値でなら、
この6月は梅雨の合間の快晴時に、5.2 kWって数字も見ることが出来ました。
オール電化導入以来、初めて見た5 kW超の発電出力でした。
(証拠のリモコン画面写真は撮れず・・・(^^; )

つくづく、6月に
 ・晴れ間がもっと多ければ、
 ・気温がもっと低ければ、
と思いたくなります。 < こら!

我が家は合計5kW分のパネルを東西切妻屋根への搭載ですので、
この5.2 kWの瞬間出力値からも
パネル自体は殆ど劣化していないことが確認できましたv

今後も、太陽光発電システムには、この好調を維持して欲しいものです。

2.EV動向
お次は、EVです(図5)。

図5 EV動向

ランコス参考
 原チャ       3円/km
 最新ディーゼル車  5円/km
 最新ガソリン車   6円/km
 我が家の軽自動車  14円/km
(15年前のトルコン式トールワゴン)

6月のEV電費(黄色線)は、
気温上昇によりカーエアコンの使用が増えたものの、
梅雨のため、6月は平均気温としては20℃そこそこだったお陰で、
5月に続き、月間平均では比較的良い電費性能を示してくれました。

梅雨が明けてくる来月7月からは、
猛暑によるカーエアコンの常時使用で
昨年通りEVの電費は悪くなっていくと予想しています。

また、ランコス(青線)については、
引き続き「ほぼ無料」となりました。

こちらは、依然として太陽光の余剰電力でEVが充電できていることと、
(トライブリッドは昼間に太陽光で据置蓄電池へ充電しておいた電力を、
 夜にEVへ移動出来ます。
 実質、太陽光でのEV充電が昼間にEVを使っていても可能となります)
毎日EVで通っている経路に
無料の充電ステーションがあるお陰です。

3.電力供給・消費動向
図6と7は、
家とEVへの電力供給と消費の動向です。

図6 供給電力動向
図7 消費電力動向

まず供給側ですが、
図6にオレンジで示す系統(電力会社)からの買電量が、
先月5月よりも明らかに増えて来ました

これは、図6で青の太陽光発電が
梅雨のために低調だったことが原因です。

一方、図7の消費については、
上のEVの電費の場合と同様に、
6月はまだ平均気温が20℃前後と穏やかで
自宅分の電力消費(図7中の青)がそれほど増加しませんでした

こちらも来月あたりから、家のエアコン使用により消費電力が増加していくのかと。

参考として、
図8に平均気温vs自宅消費電力の関係を示します。
6月(グレーの右端の点)も、例年の消費カーブと良く一致していて、
6月の自宅は、5月同様にほぼ年間での「底」の消費電力となっています。

図8 平均気温と自宅消費電力量の関係

図8の通り、我が家の自宅分の消費電力は、
エアコンやエコキュートが大部分を占めているため、
平均気温で整理することが出来ます

1年じゅう20℃だったら良かったのに・・・・ < こらこら!

4.電力単価動向
最後に電力単価(含・EV経路充電料金)です(図9)

図9 電力単価動向(燃料調整・再エネ賦課含まず、EVの経路充電料金負担は含む)
  (2022/8、10、11、12月はZESP3を最高価オプションで利用
   それ以外の月は、最安価オプションで利用)

なお、我が家の買電契約は、来月7月からの改定のため、
今回が値上げ前買電単価での最後の集計となります。

6月は梅雨のために太陽光パネルの発電量が減り、
その分、系統からの買電が増えたために、

 約7円/kWh(自宅+EV)
 先月比+1.5円/kWh、昨年同月比-5円/kWh

と、最安値だった先月5月からはやや増額となりました。
(燃料調整、再エネ賦課を含まず)

結果、自宅分の電気料金は、前年同月比で約1万円節約できています。

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以上、梅雨入りにより、
太陽光パネルの発電量が減ったために、
6月の電力単価はやや上昇しましたが、
まだ、6月は平均気温が低かったため、
電力料金自体はビックリするような額にはなりませんでした

でも、来月からはいよいよ真夏到来で、
家もEVもエアコンの常時使用による消費電力の増加、
パネル温度上昇による太陽光パネルの発電効率低下、
が本格的となります。

一方で、梅雨明けによる晴天率の回復もあるため、
V2H導入後初めてとなる真夏に、
我が家の電力単価や電力料金負担がどのあたりにバランスするのかについても
気になるところです。

更に、V2Hや蓄電池への投資の回収に、
多大な影響のありそうな
7月からの買電料金の改定の影響
ここで整理、紹介していきたいと思います。
(特に、深夜電力単価の大幅値上げが痛い・・・・(>_<))

次回も、8月初旬頃に7月分の電力動向をご紹介させていただきます。

では、今日はここまで! 

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