7月の電力動向 2023年7月

恒例の我が家の電力動向、
今回は7月分のご紹介です。

参考)
 ・EV導入    2022年6月~
 ・V2H導入   2022年10月~
 ・電力単価改定 2023年7月~

今年の梅雨は、「久々に普通の梅雨だな」と思っていましたが、
梅雨末期から梅雨明け後の連日の猛暑は異常ですね。
それは、今月の電力動向の数値にも大きく表れていました。

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1.太陽光動向
まずは、太陽光です(図1~4)。

図1 太陽光発電動向(月ごとの変化)
図2 太陽光発電動向(全天日射量vs発電量)
図3 新旧パワコンによる発電能力比較

まず、図1ですが、
今年の7月は記録的な日射量となりました。
数年ぶりに梅雨による日射量の谷間が見えたものの、
梅雨明けからの異常な猛暑は、日射量にも表れています。

まさに、「世界は沸騰している」ですね。

水不足、作物の不作、電気の不足など、
心配になってきます。

この日射量の上昇に伴い、
7月の太陽光発電量が珍しく5月の発電量を上回ったものの、
あまりの猛暑により太陽光パネルが高温化したため、
図2や図3に示すとおり、日射量vs発電量の回帰線からは
かなり下回った発電量しか得ることが出来ませんでした。

毎日正午ごろの太陽光発電のピーク出力については、
HEMSに残っている1時間平均の最高値を
下の図4に示しました。(予測方法は、こちら

図4 正午ごろの太陽光発電ピーク出力(1hr平均)

パネル高温下のため、
日射量から予測した発電量よりも
かなり下回った発電電力しか得られていません。

8月もこのままの日射量の傾向が続くと、
年間発電量の記録更新も夢ではありませんが、
こんな猛暑の社会への影響の方が心配になってきます。

2.EV動向
お次は、EVです(図5)。

図5 EV動向

ランコス参考
 原チャ       3円/km
 最新ディーゼル車  5円/km
 最新ガソリン車   6円/km
 我が家の軽自動車  14円/km
(15年前のトルコン式トールワゴン)

7月のEV電費(黄色線)は、
気温上昇によりカーエアコンの使用が増えたために
6月よりもやや悪化しました(例年通りの傾向)。

また、ランコス(青線)については、
引き続き「ほぼ無料」となりました。
こちらは、依然として太陽光の余剰電力でEVが充電できていることと、
(トライブリッドは昼間に太陽光で据置蓄電池へ充電しておいた電力を、
 夜にEVへ移動出来ます。
 実質、太陽光でのEV充電が昼間にEVを使っていても可能となります)
家族が毎日EVで通っている経路に
無料の充電ステーションがあるお陰です。

3.電力供給・消費動向
図6と7は、
家とEVへの電力供給と消費の動向です。

図6 供給電力動向
図7 消費電力動向

まず供給側ですが、
図6にオレンジで示す系統(電力会社)からの買電量が、
先月6月よりも余り増えませんでした。

これは前述の通り、この7月は記録的な日射量だったために
図6で青の太陽光発電が好調となり、
猛暑により空調などを多用したにもかかわらず、
系統からの買電をそれほど増加させないで済んだためです。

一方、図7の消費については、
自宅、EVともにクーラー使用のために増えています。

参考として、
図8に平均気温vs自宅消費電力の関係を示します。

7月(グレーの右端の点)は、
例年の消費カーブよりもやや消費が少な目になりました。

これは、7月から電力単価が値上げされたたたために、
PCのスタンバイ化やエアコンの温度設定見直しなど、
我が家の俄・省エネ活動の成果が出てきたためですw

図8 平均気温と自宅消費電力量の関係

4.電力単価動向
最後に電力単価(含・EV経路充電料金)です(図9)

図9 電力単価動向(燃料調整・再エネ賦課含まず、EVの経路充電料金負担は含む)
  (2022/8、10、11、12月はZESP3を最高価オプションで利用
   それ以外の月は、最安価オプションで利用)

この7月からは電力単価が値上げされていますので、
買電した電気の分は、その値上げ後の電力単価を用いています。

7月は予想外に太陽光が頑張ってくれたために、
系統からの買電量を節約できたため、

 約9.5円/kWh(自宅+EV)

 先月比+2.4円/kWh、昨年同月比-3.8円/kWh

と、6月よりは増額したものの、
電力会社の値上げ幅よりは単価増を低めに抑えることが出来ました。
(燃料調整、再エネ賦課、激減緩和補助金を含まず)

結果、自宅分の電気料金は、電力料金が値上げされたにもかかわらず、
前年同月比で約1.2万円も節約できています。

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以上、記録的な日射量により
太陽光パネルの発電量が増えたために、
7月から買電料金が値上げされたにもかかわらず、
電力単価は大きく上昇はせずに済み、
電力料金もV2H導入以前の昨年夏よりは大幅に節約出来ました。

ただ、10月初旬まで、この猛暑が続きそうとのことで、
我が家の家計よりも社会への影響が心配になってきます。

次回も、9月初旬頃に8月分の電力動向をご紹介させていただきます。

では、今日はここまで!

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