「電圧上昇抑制」時のトライブリッド 2023年11月

2023/11/2 一部修正

過ごしやすい季節=季節の変わり目ですから、
電力会社も発電量予測が難しいのかも知れません。

そんな季節が原因なのか、
我が家のトライブリッドで起こった
困った現象について紹介します。

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写真1は、
今晩の我が家のトライブリッドT3のリモコン画面です。
据置蓄電池の残量が充分あるにも関わらず、
系統からの買電が発生しています。
(昨晩もこの現象が発生しており、これで2日連続)

写真1 充電残量が充分あるにも関わらず買電が発生?

「故障かな?」と思って見ていると、
初めて見る写真2のようなアイコンが
リモコン画面の中央Top付近に表示されていました。

写真2 初めて見るアイコン

このアイコンは取扱説明書によると、

「電圧上昇抑制アイコン」

であり、

「環境起因により電力会社側の電圧が上昇し、
 抑制が働いているときに表示されます。
 表示中は売電量が減る場合があります。」

とのこと。

「電圧上昇抑制」とは、
図1のように何らかの原因で系統側の電圧が高くなり、
自宅→系統の売電方向に電気が流れなくなる状態です。

図1 通常時(左)と電圧上昇抑制状態(右)

電気事業法では、

「自宅側の太陽光発電の電線と
 系統側の電線の接続点の電圧は95V~107Vの範囲内でなくてはならない」

と定められています。

従って、トライブリッドT3のパワコンも
売電時にはMax107 Vまでの昇圧しか許されていません。

各状態の時の
我が家の100 Vコンセントの電圧は、

① 通常の系統電力使用時 104.3~104.8 V
② パワコン電力使用時  104.8~105.6 V
  (蓄電池、EV、太陽光)
③ 電圧上昇抑制時    105.6~106.2 V

と電圧順に ① < ② < ③ となっており、
どの電力使用時でも、しっかり上述の法律で定められた電圧範囲を守っておりました。

系統側の電圧が高くなる理由は、
電力会社の予想よりもその地域の電力消費が少なかった
などが挙げられます。

先日ご紹介した通り
今年の秋は我が家が消費電力最低記録を更新(図2)するような気候ですので、
電力会社が地域の消費を過大予想してしまっているのかも知れません。
(電力不足で停電するよりはマシですので)

図2 最近の自宅の消費電力(矢印部、近年の消費最低記録を更新)

ただ、11/2にこの電圧上昇抑制状態になったのは、
18時~22時 と
ピッタリな時刻で開始終了となっており、
明らかに系統側で何か調整を行っているようです。

太陽光の売電が発生しそうにない時間帯を選んでいるところを見ると、
日中に電力が余剰しそうな時の電圧調整の試行を
この時間帯に行っているのかも知れません。

となると、T3の謎仕様は解消して欲しい。
系統の電圧が高くて売電が出来ないのは理解できますが、
まだ容量が残っている蓄電池の電気を使え
ずに
系統からの買電が発生してしまう
のは納得がいきません。

・トライブリッドT3の構造上、止むを得ない仕様なのか?
 (または系統の電圧を低くするよう、系統電力消費増に協力する忖度仕様?)

・それとも我が家のT3の故障なのか?
 (それも困る・・・・)

原因の切り分けをしたく、
ニチコンのサポートさんに
症状(?)を伝えて確認しています。

もし、故障ではなく、T3の仕様通りの挙動で
しかも、今後も連日買電が発生するようであれば、
電力会社にお願いして系統側の電圧を低く調整してもらうことも
出来るとのことですが・・・・・・

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T3の仕様だったとしても、
この秋の異常気象特有の一過性の現象であること
祈るばかりです。

続報は、またここでお知らせします。

では、今日はここまで!

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