11月の電力動向 2023年11月

恒例の我が家の電力動向、
今回は11月分のご紹介です。

導入時期参考)
 ・EV導入    2022年6月~
 ・V2H導入   2022年10月~
 ・電力単価改定 2023年7月~

日射量がようやく平年並みの数値に落ち着き、
太陽光発電量が激減、
気温も低くなって暖房・給湯での消費電力が激増w

太陽光、オール電化に厳しい季節の始まりです。

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1.太陽光動向
まずは、太陽光です(図1~4)。

図1の各月毎の日射量と発電量のグラフに追記した一点鎖線は、
過去20年間における日射量の最高値と最低値です。

図1 太陽光発電動向(月ごとの変化、11月は日射量が平年並みに低下し、発電量も急減)

グレー折線の日射量が
ようやく平年並みに落ち着きました。

グレー棒の太陽光発電量も例年並みとなっています。
よって、後述しますが、
11月は先月と比べて、系統からの買電量が増えることなりました。

図2、図3の日射量vs発電量のグラフに、
11月のプロットを矢印付で示します。

図2 太陽光発電動向(全天日射量vs発電量、矢印が11月)
図3 新旧パワコンによる発電能力比較

11月も太陽からの日射量に応じた発電量が得られています。

図4に、毎日正午ごろ1hrの
太陽光発電のピーク出力を示しました。
発電量の予測方法はこちら

図4 正午ごろの太陽光発電ピーク出力(1hr平均)

以前、ここで紹介した通り、
毎年、11月の10日ごろから、翌年の2月中旬ごろまで、
午前中、9時~11時にかけ、
近隣のある物の影が太陽光パネルに掛かるため、
発電量が予測値よりも1割程低くなります(図5、(b)★部)。

図5 太陽光パネルへの影の影響
  (11月中旬以降、午前の★部でパネルへの「影」のために発電量が減る)

ただ、我が家の地方は、
11月~2月までは、
晴天率が高くなるのが救いです(図6、青棒部)。
天候が安定すれば、発電量も増えますし、
深夜電力での据置蓄電池への充電量ミスも減ってくれますv

図6 我が家の地区の年間天候傾向(真冬は日は短いが晴れやすい)

2.EV動向
お次は、EVです(図7)。

ランコス参考
 原チャ       3円/km
 最新ディーゼル車  5円/km
 最新ガソリン車   6円/km
 我が家の軽自動車  14円/km
(15年前のトルコン式トールワゴン)

図7 EV動向

11月は普通に寒くなり、
リーフもヒーターの多用で電費、ランコスともに悪くなってきました。

また、11月はリーフで2泊3日・1000キロの旅行に出かけ、
単価の高い経路充電を多用したことも、
ランコスの悪化の一因となっています。

3.電力供給・消費動向
我が家の電力消費の概略内訳はこちらこちら

まず、図8に平均気温vs自宅消費電力の関係を示します。

図8 平均気温と自宅消費電力量の関係(矢印が11月、寒さで消費電力が上昇し始めました)

11月は、平均気温が10月から4℃以上も低くなり、
暖房・給湯に必要な電力が月で150kWhも急上昇しました。

それでも、導入2年目でT3の運転が上手になり、
買電・買電を減らせるようになったことと、
細々ですが、省エネ活動のお陰により、
同程度の寒さだった昨年同月よりは50kWh程、
消費電力を減らすことが出来ました。

我が家の電力単価で1000円分、
通常の電力契約なら2500円分の節約ですv

次に、図9と10に、
家とEVへの電力消費と供給の動向を示します。

図9 消費電力動向

消費側(図9)ですが、
上述の通り気温の低下により、
暖房と給湯のための消費電力が増大し、
図に青棒で示す自宅の消費電力が急増しました。

図10 供給電力動向

供給側の図10を見ると、
EVの走行消費と経路充電は他の月と同様にトントンなものの、
図10に青棒で示す太陽光発電量が10月と比べて激減し、
結果として、図10にオレンジ棒で示す系統からの買電が急増しています。

4.電力単価動向
最後に電力単価(含・EV経路充電料金)です(図11)

図11 電力単価動向(燃料調整・再エネ賦課・激変緩和含まず、EVの経路充電料金負担は含む)
  (2022/8、10、11、12月はZESP3を最高価オプションで利用
   それ以外の月は、最安価オプションで利用)

7月から電力会社の電力単価が値上げされていますので、
図11の7月以降はその値上げ後の単価を用いています。

上述のように
11月は太陽光発電量が例年並みに減ってしまったことと、
気温の低下により暖房・給湯のための電力消費が増えたことにより、

 約14.3円/kWh(自宅+EV)
 先月比+4.5円/kWh、昨年同月比-3.8円/kWh

と、10月からかなりのアップとなってしまいました。
(燃料調整、再エネ賦課、激変緩和補助金を含まず)

昨年同月よりも単価が安くて済んだのは、
昨年はZESP3の最高価契約でEVに乗りまくったためなので、
今年の冬も電気代負担には厳しそうです。

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以上、11月は日射量も気温も平年並みとなり、
太陽光発電量が減る一方で、暖房・給湯のために消費電力は増え、
リーフもヒーター使用により電費が悪化し、
電力単価、電気料金、EV電費・ランコスが
軒並み厳しい数値となりました。

それでも、
2年目の冬でT3の使い方が巧くなるとともに、
電力消費側でも省エネに気を使ったお陰で、
昨年よりは家計に優しい11月となりました。

12月の冬至や1月の大寒に向けて、
ますます日射量が減るとともに、
寒さも厳しくなっていきますので、
引き続き、昨年の12月よりは省エネ生活になるように頑張っていきます。

次回も、年明け1月初旬頃に12月分の電力動向をご紹介させていただきます。

では、今日はここまで!

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