EV充電器の動向について、
前回は設置「基数」で整理しましたが、
ミスリードとなりそうなので、
普通充電器については設置「口数」での動向も見ておきます。
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図1は、施設カテゴリ別で整理したEV普通充電器の設置「口数」推移です。
横軸は設置時期ではなく、設置登録順となっています。
設置基数、つまり設置施設数で整理すると、トヨタDのPHV向け充電器の圧勝で、近年はそこにENECHANGEの普通充電器が台頭してきたとの様相でしたが、今回、設置口数で整理すると、一変しました。
1位は、イオン(モール以外も含む)やアリオ・イトーヨーカドーのような全国区の大規模店舗となりました。
まあ、そうですよね。大概、1店舗に10口程度の普通充電器がありますし。
次に図2に、普通充電器の設置口数シェアを示します。
イオングループとイトーヨーカドーグループ(アリオを含む)がやはり多いですね。
次いで、東京都心のデパートやオフィスビルの駐車場が続きます。
人口が多く、EV台数も多いですので、充電口数も多く必要だから?
でも、駐車だけで幾ら掛かるのか心配になりますw
その後に、ホームセンターや滋賀発祥の大規模店舗が続きます。
人口当たりのEV・PHEVの普及台数が、岐阜、愛知、福井・滋賀・富山・石川が比較的上位(特に山間部でのガソリンスタンドの撤退が要因?)なので、その辺りを見込んだ設置でしょうか?
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かつて、移動手段が鉄道中心だった時代には、
週末はターミナル駅前のデパートに人が集まりました。
屋上の遊園地、その下の階のレストランなど、
懐かしく思い出します。
しかし、家族での移動手段の中心がマイカーに移ると、
週末には、バイパス沿いの大きなショッピングモールに
多くの人が集まるようになって、もう久しいです。
広大な駐車場があり、
ショッピングだけでなく、
シネコン、フードコート、遊戯施設、ゲーセンなど、
家族全員が終日楽しめるコンテンツに溢れており、
もはや、混んだ電車に子供たちを乗せたり、
渋滞や高い駐車料金を払ってまで、
駅前のデパートには行かなくなりました。
待たなくてもすぐに充電できるだけの口数が用意されたEVの普通充電器も、
そんな集客コンテンツの一つなのかと。
では、今日はここまで!