この季節は、春に向かって太陽光が元気になっていくため、
当面は、この集計も楽しい日々が続きます。
1月にはお昼前後の瞬間発電量で3kWを超えましたが、
この2月はお昼頃1時間平均の発電量でも3kWを超える日が出てきました。
(我が家の太陽光パネルの最高出力は5kW)
ただし、昨年と比較すると、
曇りや雨・雪など、
太陽光発電には都合の悪い天気の日も多く、
月間の日射量は昨年と比べてやや少なめとなり、
電力単価はそこまで安価にはなりませんでした。
恒例の我が家の電力動向、
今回は2024年2月分のご紹介です。
導入時期参考)
・EV導入 2022年6月~
・V2H導入 2022年10月~
・電力単価改定 2023年7月~
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1.太陽光動向
まずは、太陽光です(図1~3)。
図1に、毎日正午ごろ1hrの
太陽光発電のピーク出力を示します。
2月になり太陽光の発電電力は、
下旬に1時間平均値でも3kWを超えるほど元気になるとともに、
気温も昨年同月より平均で1℃近く暖かかったものの、
昨年と比べて曇りや雨・雪の日が多かったため、
月間での日射量は、昨年よりも低調となりました。
図2に各月毎の日射量と発電量を、
図3に全天日射量vs太陽光発電量を示します。
なお、図2中の一点鎖線は、
過去20年間における日射量の最高値と最低値です。
今年の2月は太陽光発電には不都合な天候が続いたことにより
昨年同月と比較して、月間の日射量が低下、
同様に太陽光パネルの発電量も少なめとなりました。
ただ図3の通り、日射量vs発電量の関係は、
ほぼ昨年と変化はなく、
パネルおよびパワコンの劣化などは、まだ見えてきていません。
2.据置蓄電池SOH動向
図4に、トライブリッドT3の据置蓄電池のSOH劣化について示します。
SOHの算出方法は、SOC 0%→100%充電時に要した電力量の合計値を用いています。
経過日数でリニアに劣化しているようにも、
運開当初よりはやや劣化ペースが収まっているようにも見え、
なかなか心穏やかではありませんw
ニチコンの保証書によると、
15年で50%の容量を保証するとのことですが、
劣化がリニアだとして引いた図中の回帰式を外挿していくと、
導入7年目辺りでSOHが50%となります。
通常メーカー側はSOHを明確に公開していないため、
いざSOH50%に達した時に揉めそうです。
今後も、動向をご紹介していきます。
3.EV動向
お次は、EVです(図5)。
ランコス参考
原チャ 3円/km
最新ディーゼル車 5円/km
最新ガソリン車 6円/km
我が家の軽自動車 14円/km
(15年前のトルコン式トールワゴン)
2月は先月よりも2℃以上暖かくなりましたが、
家族の都合でEVの月間走行距離が短く、
電費は殆ど改善せず、1月とほぼ同様となりました。
EVの起動回数(ガソリン車で言うところのエンジンの始動回数)は、
1月の163回に対して、2月は156回となっており、
起動1回あたりの走行距離は、それぞれ14.5km、9.3kmでした。
やはり、EVもエアコンなどと同じで、
小まめにON/OFFするよりは、
電源入れっぱなしのほうが効率が良いようです。
4.電力供給・消費動向
我が家の電力消費の概略内訳はこちらやこちら。
まず、図6に平均気温vs自宅消費電力の関係を示します。
昨年同月より1.4℃暖かかった1月と比べ、
この2月は昨年+0.7℃と、やや暖冬に歯止めがかかったものの、
省エネ活動も功を奏し、
自宅での消費電力が月間で1400kWh以下に抑えることが出来ました。
次に、図7と8に、
家+EV全体での我が家の電力消費と供給の動向を示します。
まず、消費側(図7)ですが、
1月と同様に暖冬により給湯や暖房による電力消費が少なく、
図で青・棒の自宅消費が昨年2月と比較して減っています。
ここには僅かですが、我が家の省エネ活動も少しは貢献しているかと (^^;
一方で、EVの使用頻度が昨年と比較して高く、
図7でオレンジ・棒のEVの走行による電力消費が昨年2月と比較して増加して、
結果、今年2月の自宅とEV合わせた全体的な電力消費は
昨年2月と比べて大きく変化しませんでした。
一方、図8の供給側では、
上述の通り太陽光による電力は昨年2月よりも減少し、
また、気温の上昇により、系統からの買電も減っており、
一方でEV走行距離の増加に伴って経路充電の比率が増えたため、
結果、自宅とEVを合わせた全体的な消費電力量は、
昨年2月と大きく変化はしませんでした。
また、昨年4月からEVの帰宅時間が遅くなったため、
この2月も昨年2月と比較して
図8に黄色・棒で示す晩の時間帯での系統からの買電の割合が
増えています。
一方で、図8に赤・棒で示す昼間時間帯の系統からの買電は、
T3の据置蓄電池のお陰で、依然として極少で済んでいます。
5.電力単価動向
最後に電力単価(含・EV経路充電料金)です(図9)
2023年7月から電力会社の電力単価が値上げされていますので、
図9の青・棒の7月以降はその値上げ後の買電単価を用いています。
2月は依然として自宅での暖房・給湯やEVのヒーターを多用した一方で、
昨年ほどは太陽光発電が昨年並みに増加しなかったため、
電力単価は、
約17.7円/kWh(自宅+EV)
先月比-0.7円/kWh、前年同月比+6.0円/kWh
と、先月に引き続き、この2月も電力単価の高い1か月となりました。
(燃料調整、再エネ賦課、激変緩和補助金を含まず)
3月からの太陽光復活に大いに期待していますw
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以上、2月は太陽光発電量が復活し始めたものの、
曇り、雨・雪など、日射量の少ない天候が多く、
暖房・給湯・EVヒーターのために消費電力も多かったため、
結果、電力単価やEV電費が引き続き厳しい数値となりました。
エコキュート買い換え、断熱リフォームについては、
設計・施工業者とのコンタクトを始めました。
3月こそは太陽光が元気となって、
電力単価が回復することを、楽しみにしています。
次回も、4月初旬頃に3月分の電力動向をご紹介させていただきます。
では、今日はここまで!