4月の電力動向 2024年4月

今年の3月が久々に平年並みの気温となった反動なのか、
この4月は夏日連発になるとともに大気が不安定となり、
昨年よりも曇、雨の日が多く、太陽光発電量も大きく落ち込む結果となりました。

一方でリーフが故障したために
(別途、顛末は紹介します)
電力の走行消費が激減するととともに、
エコキュートの「おひさま」運用で、
系統の買電や売電が減った一ヶ月となりました。

恒例の我が家の電力動向、
今回は2024年4月分のご紹介です。

導入時期参考)
 ・EV導入    2022年6月~
 ・V2H導入   2022年10月~
 ・電力単価改定 2023年7月~

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1.太陽光動向
まずは、太陽光です(図1~3)。

図1に、毎日正午ごろ1hrの
太陽光発電のピーク出力を示します(日々の平均気温を併記)。

図1 正午頃太陽光発電出力および日々平均気温の年間推移

例年、日射量が高くなる4月で、
正午の1時間平均値では3.8 kWhとなる日も数日ありましたが
(ちなみに、昨年の年間Maxは3.9 kWh)、
今年の4月は前月の反動か大気の状態が不安定となってしまい、
曇や雨の日も想定外に多かったです。

気温が10年ぶりに平年並みとなった前月と異なり、
この4月の気温は平年気温より6〜7℃も高い日が続き、
太陽光パネルの発電効率も低くなりました。

図2に各月毎の日射量と発電量を、
図3に全天日射量vs太陽光発電量を示します。
なお、図2中の一点鎖線は、
過去20年間における日射量の最高値と最低値です。

図2 太陽光発電動向(青・2023年、オレンジ・2024年)

4月の日射量は3月からほぼ横ばいとなってしまい、
また、気温が高かったために太陽光パネルの発電効率が悪化して、
4月の太陽光発電量は3月よりも減少しました。

図3 全天日射量vs太陽光発電量(青・2023年、オレンジ・2024年)

図3の日射量vs発電量の関係でも、
4月の発電量(オレンジ右端の下側の●点)も
先月よりも発電効率が悪いことを示しています。

ただ、今のところ、パネルおよびパワコンの劣化などは見えてきていません。

2.据置蓄電池 SOH、充放電効率 動向
図4に、トライブリッドT3の据置蓄電池のSOH劣化について示します。

SOHの算出方法は、SOC 0%→100%充電時に要した電力量の合計値を用いています。

図4 据置蓄電池SOH経年劣化推移(2022年9月末~)

明らかに実効容量(SOHで86.5%付近)を底にして、SOHの劣化が鈍化して来ています。
このままSOHの劣化が落ち着いてくれれば、
製品保証である「15年でSOH50%」も達成できそうです。

図5は、HEMSのデータから算出した据置蓄電池の充放電効率の推移です。

購入時から 87 %前後を維持しており、性能劣化は見られません。

図5 据置蓄電池 充放電効率の推移(青・2023年、オレンジ・2024年)

今後も、これら据置蓄電池の性能動向をご紹介していきます。

3.EV動向
お次は、EVです(図6)。

ランコス参考
 原チャ       3円/km
 最新ディーゼル車  5円/km
 最新ガソリン車   6円/km
 我が家の軽自動車  14円/km
(15年前のトルコン式トールワゴン)

図6 EV動向

4月は気温が暖かくなり、月の前半はヒーター使用の減少で、
電費は7.9km/kWhにも届いたのですが、
月の後半は逆に暑い日が多くなり、
クーラー使用により、電費は7.7 km/kWh に落ち着きました。

また、前述の通り、
4月の中旬にリーフのブレーキが故障して、修理のためDに入庫してしまい、
一ヶ月の走行距離が1500キロ以上少なくなっています。

ランニングコスト(ランコス)が高騰しているのは、
家族が毎日の「通い」の道中で、可能な時には無料充電を利用してくれていたのが、
今回のリーフ故障で、有料充電の比率が相対的に増えてしまったためです。

それでも、EVは原チャより安価なランニングコストを維持しています。
(ただ、代わりにガソリン車を通いに使っているので、実質の家計は激悪化です)

4.電力供給・消費動向
我が家の電力消費の概略内訳はこちらこちら

まず、図7に平均気温vs自宅消費電力の関係を示します。

図7 平均気温と自宅消費電力量の関係(青・2023年、オレンジ・2024年)

4月はエコキュートの内蔵時計を騙して、
「擬似おひさまエコキュート」として運用しており、
結果、系統からの買電を少なくすることが出来たため、
自宅の消費電力を昨年と比較して 200 kWh も少なく抑えることができました。
(今月の我が家の電力単価で2600円の節約ですv)

次の図8に、
家+EV全体での我が家の電力消費の動向を示します。

図8 消費電力動向

上述の通り、
今年の4月は特に気温が高く、暖房・給湯用の自宅分電力消費が減ったこと、
エコキュートの「おひさま」運用で、夜間の買電が減ったこと、
さらに中旬にリーフが故障して走行による消費電力も減ったことにより、
記録的に消費電力量の少ない一ヶ月となりました。

図9には、
エコキュートの「おひさま」運用の効果を見るために、
太陽光発電量に対する売電量を示しました。

図9 太陽光発電量の余剰売電率推移(青・2023年、オレンジ・2024年)

図9から、今年4月の売電率が昨年と比較して大きく減っているのがわかります。
エコキュートを昼間に運転することにより、
系統へ余剰電力を売電することが減っているためです。

このため、今年の4月の売電収入は昨年比で400円程減りましたが、
上述の通り、電気料金は2600円の節約なので、
2000円以上のお釣りがありましたv

次の図10に、
家+EV全体での我が家の電力供給の動向を示します。

図10 供給電力動向

上述の通り、
今年の4月は電力消費が減っているため、
4月は供給電力量も記録的に少ない一ヶ月となりました。

太陽光発電量が想定よりも少なかったものの、
消費が少なかったお陰で系統からの買電が少なくて済んでいます。
また、中旬にリーフが故障したために、経路充電も減っています。

5.電力単価動向
最後に電力単価(含・EV経路充電料金)です(図11)

図11 電力単価動向
(燃料調整・再エネ賦課・激変緩和含まず、EVの経路充電料金負担は含む)

2023年7月から電力会社の電力単価が値上げされていますので、
図11の青・棒の7月以降はその値上げ後の買電単価を用いています。

今年の4月は大気の状態が不安定で
太陽光発電量が期待を裏切る少なさでしたが、
エコキュートの「おひさま」運用により、
系統からの買電を減らすことが出来たため、
単価の悪化を少なめに抑えることができました。

結果、4月の電力単価は、

 約13.0円/kWh(自宅+EV)
 先月比-1.8円/kWh、前年同月比+7.2円/kWh

と、先月よりは減額させることが出来ました。
(燃料調整、再エネ賦課、激変緩和補助金を含まず)
(ただ、リーフ故障によるガソリン負担激増はここでは帳簿外としています (^^; )

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5月こそは太陽光が元気となって、
電力単価がより安価になることを、楽しみにしています。

次回も、6月初旬頃に5月分の電力動向をご紹介させていただきます。

では、今日はここまで!

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