1年で最も太陽光発電が好調な5月でしたが、
今年は大気の状態が不安定で雨、曇の日も多く、
日射量、発電量は平年並みとなった一カ月でした。
一方でリーフが不調がちで、
先月に引き続き走行消費電力が少なく、
また、エコキュートの「おひさま」運用で、
系統の買電や売電が減った一ヶ月でもありました。
恒例の我が家の電力動向、
今回は2024年5月分のご紹介です。
導入時期参考)
・EV導入 2022年6月~
・V2H導入 2022年10月~
・電力単価改定 2023年7月~
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1.太陽光動向
まずは、太陽光です(図1~3)。
図1に、毎日正午ごろ1hrの
太陽光発電のピーク出力を示します(日々の平均気温を併記)。
今年5月の正午最高発電量は初旬に記録した3.87 kWhとなりました。
昨年は下旬に3.91 kWhを記録しており、
今年も下旬での記録更新を期待していましたが、
雲のある日が多く、瞬間値は5.4 kWにも届くものの、
1hr累積値では昨年の記録を抜くことは出来ませんでした。
気温はほぼ平年並みで、
発電効率も高かったのに残念でした。
例年、今後は秋口まで気温の上昇が続くため、
今年はこれ以上の正午1hrでの発電量は期待薄です。
図2に各月毎の日射量と発電量を、
図3に全天日射量vs太陽光発電量を示します。
なお、図2中の一点鎖線は、
過去20年間における日射量の最高値と最低値です。
記録的に日射量が少なかった4月に比べて
今年の5月は昨年同様平年並みの日射量となり、
月間の太陽光発電量も627 kWhと、ほぼ昨年と同等となりました。
図3の日射量vs発電量の関係から、
依然として昨年の青●よりも、
今年のオレンジ●の方がより図の左上に位置しており、
今年の方が昨年よりも太陽光システムの発電効率が高いことを示しています。
5月の月平均の気温は、
昨年よりもむしろ今年の方が高くなっており、
この好調な発電効率(約3%良)の理由は依然として不明です。
2.据置蓄電池 SOH、充放電効率 動向
図4に、トライブリッドT3の据置蓄電池のSOH劣化について示します。
SOHの算出方法は、SOC 0%→100%充電時に要した電力量の合計値を用いています。
依然として実効容量(SOHで86.5%付近)を底にして、
SOHの劣化が鈍化してくれています。
図5は、HEMSのデータから算出した据置蓄電池の充放電効率の推移です。
こちらも引き続き 87 %前後を維持しており、性能劣化は見られません。
3.EV動向
お次は、EVです(図6)。
ランコス参考
原チャ 3円/km
最新ディーゼル車 5円/km
最新ガソリン車 6円/km
我が家の軽自動車 14円/km
(15年前のトルコン式トールワゴン)
この5月もリーフは故障がちで、
纏まった距離を乗ることが出来ず、
EVも「ちょい乗り」ばかりですと電費には不利で、
昨年より悪化し7 km/kWhを割る結果となりました。
前月に引き続きランニングコスト(ランコス)が高騰しているのは、
家族が毎日の「通い」の道中で、可能な時には無料充電を利用してくれていたのが、
通いにリーフが使えずに、有料充電の比率が相対的に増えてしまったためです。
それでも、EVのランコスは2円/km程度と
原チャより安価なランニングコストを維持しています。
(ただ、代わりにガソリン車を通いに使っているので、実質の家計は激悪化ですw)
既報の通り、5月でリーフを手放したため、
6月からのこの項は、ekクロスEVでの動向紹介となります。
4.電力供給・消費動向
我が家の電力消費の概略内訳はこちらやこちら。
まず、図7に平均気温vs自宅消費電力の関係を示します。
4月と5月はエコキュートの内蔵時計を騙して、
「擬似おひさまエコキュート」として運用しており、
結果、系統からの買電を少なくすることが出来たため、
自宅の消費電力を昨年と比較して、両月ともに 200 kWh 少なく抑えることができました。
(二カ月で5200円の節約でしたv)
ただ、「エコキュートのおひさま運用」は、
翌日の天候の見積もりを誤ることも多々あることと、
見積のためのガジェット設定が煩雑で面倒なため、
今後、梅雨、台風、秋雨と天候が不安定な初夏から秋までの運用は、
一旦終了とすることとしました。
よって、6月1日からエコキュートの内臓時計は、
元に戻しています。
次の図8に、
家+EV全体での我が家の電力消費の動向を示します。
上述の通り、
エコキュートの「おひさま」運用で、夜間の買電が減ったこと、
さらにリーフが不調がちでEV走行消費電力も減ったことにより、
前月に引き続き、この5月も記録的に消費電力量の少ない一ヶ月となりました。
図9には、
エコキュートの「おひさま」運用の効果を見るために、
太陽光発電量に対する売電量を示しました。
図9から、今年5月の売電率も昨年と比較して大きく減っているのがわかります。
エコキュートを昼間に運転していたことと、
不調なEVが図らずも昼間に自宅に居てくれたために、
潤沢な太陽光発電の余剰電力を系統へ売電することが減っているためです。
おひさま運用だけの効果を見たかったのですが、
リーフ不調で「おひさま」だけの効果が良く見えなくなってしまいました。
ここは、来年に再トライしたいと思います。
次の図10に、
家+EV全体での我が家の電力供給の動向を示します。
上述の通り、
今年の5月も自宅・EV共に電力消費が減っているため、
供給電力量も記録的に少なくて済む一ヶ月となりました。
5.電力単価動向
最後に電力単価(含・EV経路充電料金)です(図11)
2023年7月から電力会社の電力単価が値上げされていますので、
図11の青・棒の7月以降はその値上げ後の買電単価を用いています。
5月は平年並みに潤沢な太陽光と
エコキュートの「おひさま」運用と
EVが自宅に居ることが多く余剰電力用蓄電池として働いてくれたお陰で、
系統からの買電を減らすことが出来、
電力単価の悪化を少なめに抑えることができました。
結果、5月の電力単価は、
約11.5円/kWh(自宅+EV)
先月比-1.5円/kWh、前年同月比+6.1円/kWh
と、引き続き先月よりも減額させることが出来ました。
(燃料調整、再エネ賦課、激変緩和補助金を含まず)
(リーフ故障によるガソリン負担激増はここでは帳簿外としています (^^; )
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6月は梅雨により電力単価が上昇に転じてしまう月となります。
一方で、EVは新たにekクロスEVが納車され、
リーフとの差がどうなるかを楽しみにしています。
(ekの初期感想は別途連載でアップします)
次回も、7月初旬頃に6月分の電力動向をご紹介させていただきます。
では、今日はここまで!