ekクロスEV 初期感想(その5、ネット・充電カードサービス) 2024年6月

我が家の新旧EV比較、
5回目は「ネットワークサービス・充電カードサービス」です。

前者がEVでの電力消費状況の閲覧サービス、
後者がEVへの電力供給状況の閲覧サービス、
との視点で見てみます。

日産自動車は
自社EVの走行毎の消費電力や走行距離を
後日、Webブラウザで詳細に確認したり、
データをCSV形式でダウンロードしたり出来る
「Nissan Connect」なるサービスを提供しています。

我が家の様に、
「EV電費への標高差の影響がどうたらこうたら・・・・」w
と蘊蓄を垂れるヲタクには本当に素晴らしいサービスでした。

一方、三菱自動車にも
「Mitsubishi Connect」
なるEV向けサービスがあるのですが・・・・
果たしてガジェットヲタwを満足させてくれるでしょうか?

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1.EV向けネットサービス比較(Nissan Connect とMitsubishi Connect)
まずは、電力消費側の情報が
どの程度ユーザーに提供されるかを見てみます。

結論から言いますと、
「Mitsubishi Connect」では、
「Nissan Connect」 のようなEVの詳細な電力消費側のデータを
得ることは出来ませんでした。

表1に両社のEV向けネットサービスの比較を示します。

 Nissan ConnectMitsubishi Connect
閲覧方法PC・Web、スマホアプリPC・Web、スマホアプリ
消費電力○、走行毎(Web)×
走行距離○、走行毎(Web)1日の合計走行距離のみ、
一週間分まで(スマホアプリにて)
電費○、走行毎(Web)×
CSVダウンロード○(Web)×
走行経路○、走行毎、地図表示もあり(Web)×
車両位置○(走行時、駐車時)○(駐車時のみ、スマホアプリにて)
電池残量%表示棒グラフのみ(SOC%表示なし)
可能走行距離
省エネ値グラフ化×
ドライブ計画○、ナビへ転送可能×
表1 Nissan Connect とMitsubishi Connectのサービス比較

表1でわかる通り、三菱のEVネットサービスは、
「ガジェットヲタの要望」には全くミートしませんでしたw

ただ、三菱でも日産と同じサービスは提供出来そう
と言うよりかは、
恐らくは日産と同じデータサーバーや仕組みを三菱も使っていそうです。

ただ、三菱が日産と同じサービスを提供するには、
販売台数に対してコストが掛かりすぎるのかも知れませんし、
一握りの口煩いヲタよりも
多くの一般人を相手にすべきとこの私でさえ考えますw

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2.充電カードサービス比較日産ZESP3と三菱電動車両サポート)
次に、電力供給側の情報、
つまり充電カードの使用状況が
どの程度ユーザーに提供されるかを見てみます。

表2は両社の充電カードサービスでの情報提供状況の比較です。

 日産 ZESP3三菱 電動車両サポート
スマホアプリZESP3には充電利用状況を見る専用アプリ無し、
充電場所・空き状況は上述のNissan Connectアプリで検索・閲覧できる
三菱の充電サービス用スマホアプリは、充電場所・空き状況を検索閲覧できるのみ。
充電状況や残り無料分の情報は得られない。
PC・Webサイト経路充電でのEVへの電量供給状況や、今月の残りの無料充電分など、詳細な情報が閲覧できる経路充電では、場所、日時、充電時間などは記録されているが、各充電でEVに何kWhの充電がされたのかの情報は得られない。今月の残りの無料充電分も教えてくれない。
メール日産オリジナルの書式
日時、場所、充電時間、充電量、充電種別(普通/急速)

別途、充電後のSOC%と走行可能距離を知らせる別メールも来る(こちらは、eMPに非加入の充電ステーション使用時にもメールが来るので、充電サービスからのメールではなく、リーフからサーバー経由で情報発信している模様)
eMPの書式
(発信元もeMPとなっている)
日時、場所、充電種別(普通/急速)
他社の車で利用×(23/8以前加入まではOKだったが、
  23/9以降、新規受付分は他社利用不可)
×
充電した場所○、メール、Web○、メール、Web
充電した日時○、メール、Web○、メール(日時表示あり)、
  Web(日付のみ)
充電に掛かった時間○、メール、Web○、Web
充電した電力量○、メール、Web×
充電後のSOC○、別メール×
充電後の走行可能距離○、別メール×
充電料金○、Web○、Web
無料分の残り表示○、Web×
未使用無料分の
翌月への繰り越し
○(プレミアム)×
プレミアムサービスが種類ある○、基本料・充電単価・無料分により3種から選べる、
  月ごとに3種から選定可能
×、1種のみ
定期契約からの
途中解約金等
今は定期契約がない
(旧3年定期契約の解約には13200円の違約金要)
こちらも定期契約がないが、1年以内に解約すると3300円の手数料要
付帯サービス○、ロードサービス、レンタカー割引○、ロードサービス、ベネフィット優待サービス(レンタカー、ホテル、グルメなど割引多数)
表2 日産ZESP3と三菱電動車両サポートのサービス比較

こちらも、日産のZESP3の方が、詳細なデータを提供してくれます。

三菱の充電サービスの決定的な問題点(あくまでヲタ向けとしての意味)は、
充電した電力量(kWh)が確認できない点です。

充電後のメールにも、Webのマイページでも、
充電出来た電力量が記載されていません。
充電完了後のSOC%さえ教えてくれません。

車側のコンソールには充電完了時のSOC%表示は出ますし、
充電器側で充電した電力量を表示してくれる機種もありますが、
毎回、それらをメモしておくのは大変です。

と言うことで、
以上の通り、ekでのEV電力消費、供給の動向は、
リーフよりもかなり誤差が多めなデータとなりそうです。

まぁ、0.1 kWh、0.1%の差で、
いちいち文句を言ってきそうな「ヲタなユーザーw」への対策としては、
このぐらいオブラートに包んだ方が煩くなくて良いのかも知れませんw

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3.充電料金比較(日産ZESP3と三菱電動車両サポート)
再掲となりますが、
両社の充電料金の比較も載せておきます。

充電サービスでの情報提供がプアでも、
喜んで許せてしまう程に
三菱の充電サービスは安価となっています。

 日産 ZESP3 プレミアム100三菱自動車 電動車両サポート プレミアム特記なき場合は税込
月額基本料金4400円1650円 
急速充電単価44円/分5.5、8.8、16.5円/分三菱D、その他、他社D
急速充電無料100分まで500円分(税抜)まで=100分(三菱D)まで
普通充電単価3.3円/分無料\(^_^)/
普通充電無料600分まで無制限\(^_^)/\(^_^)/
表3 日産ZESP3と三菱電動車両サポートの料金比較

あと、三菱で感心したのは、
充電カードの自宅への配送がとても早かったこと。

三菱EVユーザー限定のサービスですので、
自分名義の三菱EV・PHEVの車検証が手元に無いと、
充電カードの申し込みが出来ません。

しかし、
車検証は納車の1w前位にならないと
通常は手に入りませんので、
ek納車時には三菱の充電カードは手元に無いと諦めていました。

しかし、納車1w前の土曜日の夜に三菱のサイトで申し込むと、
次の金曜日の朝にカードが手元に届いたのには驚きました。
お陰で、納車当日から、三菱Dでの安価な充電を開始することが出来ましたv

土日は営業をお休みしているとして、
実質、4営業日でのカード登録手続き、発送ですから、
「口煩いヲタも納得させる」三菱自動車さんの企業努力、
素晴らしいですw

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以上、リーフとekの
「ネット・充電サービス」を比較してみました。

こちらも今後、長く使ってみてから、
また、感想を更新したいと思います。

次回は「運転支援システム」について紹介します。

では、今日はここまで!

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