前月6月は梅雨入りが遅れ、
近年では記録的に日射量が多かったのですが、
この7月は前半が梅雨、梅雨明けの後半も午後には雷雨となり、
7月としては平年並みの日射量となりました。
昨年の7月が記録的に日射量の多い月だったため、
それと比較すると今年は随分と日射量の少ない7月に感じました。
ただ、気温は昨年同様、平年+5度程度も高い日が続き、
我が家の柴犬様も散歩に出たがりませんでしたw
恒例の我が家の電力動向、
今回は2024年7月分のご紹介です。
導入時期参考)
・EV導入 2022年6月~
・V2H導入 2022年10月~
・電力単価改定 2023年7月~
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1.太陽光動向
まずは、太陽光です(図1~3)。
図1に、毎日正午ごろ1hrの
太陽光発電のピーク出力を示します(日々の平均気温を併記)。
今年は6月の梅雨入りが遅かった割には、
7月の梅雨明けは平年並みでした。
にもかかわらず、梅雨トータルでの降水量は平年並だそうで、
確かに7月に入ってから、思い出したように大雨が続きました。
我が家の上流の水がめダム湖を見に行ってみると、
確かに満水に近い貯水量となっていました。
そして、梅雨明け後も午前中はピーカンでも、
お昼から急に空が真っ黒になって雷雨、
のような日が続きました。
結果、日射量は7月としては平年並、
一方で、平均気温は平年並とはならず、
平年よりも5℃以上暑い日々が続きました。
地球は大丈夫でしょうか?
図2に各月毎の日射量と発電量を、
図3に全天日射量vs太陽光発電量を示します。
なお、図2中の一点鎖線は、
過去20年間における日射量の最高値と最低値です。
7月の日射量は、平年並でしたが、
気温が平年と比較して5℃も高く、
太陽光パネルの温度が上昇してしまったため、
発電量は6月よりも減ってしまいました。
記録的に日射量の多かった昨年と比べると、
100kWh程度、太陽光パネルの発電量が少ない今年の7月となりました。
図3の日射量vs発電量の関係を見ると、
この7月の日射量(オレンジ右端の点)は
今年前半の回帰線よりも大きく右下側に来るようになり、
猛暑により太陽光パネルの発電効率が著しく低下していることが読み取れます。
2.据置蓄電池 SOH、充放電効率 動向
図4に、トライブリッドT3の据置蓄電池のSOH劣化について示します。
SOHの算出方法は、SOC 0%→100%充電時に要した電力量の合計値を用いています。
依然として実効容量(SOHで86.5%付近)を底にして、
SOHの劣化が鈍化してくれています。
お陰で、保証期間15年目でのSOH予測値が、
前月6月の8%程度から、この7月には倍の16%まで改善しました。
保証範囲の50%まではまだ遠いですが、徐々に希望が湧いて来ていますw
図5は、HEMSのデータから算出した据置蓄電池の充放電効率の推移です。
こちらも引き続き 87 %前後を維持しており、性能劣化は見られません。
やはり、夏の方が充放電効率が良いように見えますね。
3.EV動向
お次は、EVです(図6)。
6月からは前車リーフに代わって、軽EVのekクロスEVでのデータとなります。
ランコス参考
原チャ 3円/km
最新ディーゼル車 5円/km
最新ガソリン車 6円/km
我が家の軽自動車 14円/km
(15年前のトルコン式トールワゴン)
まず、オレンジの電費ですが、
前月6月の9.4km/kWhから7月は8.4km/kWhまで悪化しました。
猛暑によるエアコンの多用が原因と考えています。
グレーのランニングコストも
6月の2円/kmから7月は3円/kmまで悪化しました。
こちらは、電費の悪化に加えて、経路充電を無料から三菱Dでの有料充電に切り換えたためです。
図7にEV充電池のSOH劣化推移を示します。
メーカー保証は、8年=2920日以内でSOH≧66%(但し走行16万km以内)ですが、
納車後2カ月のデータを外挿すると、8年目のSOHは48%となり、
据置蓄電池同様に保証範囲のSOH≧66%に接近して来ました。
経年に対する、走行距離、急速充電回数はほぼ線形に増加しています。
4.電力供給・消費動向
我が家の電力消費の概略内訳はこちらやこちら。
まず、図8に平均気温vs自宅消費電力の関係を示します。
7月は一気に猛暑な日々に突入し、
我が家でも省エネどこへやら連日エアコンのつけっ放しとなり、
昨年の夏と全く同じ気温vs消費電力の関係となっています。
次の図9に、
家+EV全体での我が家の電力消費の動向を示します。
空調多用により自宅の消費電力が前月6月より上昇しました。
昨年との比較では、自宅の消費電力はほぼ同等です。
一方で、EVの走行距離は
先月とほぼ横ばい、
昨年と比較すると大きく減りました。
これは、EVの用途から、
「旅行」を無くしたためで、
昨年の夏はリーフで行っていた夏の旅行を
自宅のディーゼル車に置き換えたことに因るものです。
次の図10に、
家+EV全体での我が家の電力供給の動向を示します。
前月6月と比較して、
空調の多用により自宅の消費電力が増えた一方で、
太陽光発電量が猛暑と天候不順により伸び悩んだために、
買電(緑や黄色)による電力供給の割合が増えました。
5.電力単価動向
最後に電力単価(含・EV経路充電料金)です(図11)
2023年7月から電力会社の電力単価が値上げされていますので、
図11の青・棒の7月以降はその値上げ後の買電単価を用いています。
この7月は猛暑と天候不順により太陽光発電量が伸び悩んだことと、
猛暑により家も車もエアコンを多用したために、
自宅でもEVでも消費電力が増えてしまいました。
また、EVは経路充電が無料から有料へ変更となったのも単価を押し上げました。
結果、7月の電力単価は、
約17.4円/kWh(自宅+EV)
先月比+5.7円/kWh、前年同月比+7.9円/kWh
となりました。
(燃料調整、再エネ賦課、激変緩和補助金を含まず)
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8月は引き続き猛暑により空調に取られる電力が増加するとともに、
太陽光パネルの発電効率が低下します。
昨年の様に、日射が多くなってくれると家計には優しいのですが果たして?
次回も、9月初旬頃に8月分の電力動向をご紹介させていただきます。
では、今日はここまで!