前回に続いて、
ニチコンのネットワークサービスである
「AI自動制御」の実績報告です。
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表1に8月中旬までの使用実績結果を示します。
戦績は、18戦10勝3敗5引分、勝率は5割6分と上旬と比較してやや低迷して来ています。
やはり、AI先生は「買電」を発生させないよう、
天候がやや不安な時に、夜間電力での充電を、若干多めに充電してしまうため、
結果として「負け」や「引分」判定が増えてしまっているようです。
分かりやすくするため、
図1に翌日の太陽光発電量と前夜の夜間電力での据置蓄電池の充電量の関係を示します。
太陽光発電量が多い日は、前夜の充電量を少なくして、翌日昼間の余剰の電力を充電したい。
一方で、天気が悪く太陽光発電量が少ない日は、前夜に充電量を多くして、翌日昼間の買電を減らしたい。
この2つを両立するには、
図1に示した赤い破線のような充電量運用が理想的となります。
しかし、前夜に翌日の正確な太陽光発電量を予測することは困難であり、
前夜の時点で分かっているのは、翌日の天気予報のみのため、
実際には、図1の黄点や赤点のように、理想の充電量から外してしまうこととなります。
この際、充電量を少ない側(図1中で赤破線の左下側)に外すと、
昼間に系統からの買電が発生してしまうため、
「AIの所為で電気代が余計に掛かった」
との感想がユーザーに増えてしまいます。
我が家でも、この8月の中旬までに、1回だけ発生しました。
そんな危ない感想を呼ぶ「買電」をなるべく避けるため、
図1の赤破線よりも右上側、
つまり予想を外すなら充電が多めの方向へ外すように、
調整されているように感じました。
結果売電が増えますが、
表向きには売電収入が増える方向のため、
ユーザーの心象も悪くはなり難いのかと。
(実際は、夜間の余計な買電が増えており、卒FIT後なら赤字です)
明かな快晴、
の時は充電量が少なめの「攻めた設定」を「AI先生」はして来ますが、
微妙な天候の予報の場合は、とたんに安全側の設定をして来る、
との印象です。
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手動設定に比べて、やや勝率が悪すぎるため、
下旬でもこの傾向が続くようであれば、
「AI自動制御」の利用は今月一杯で終了することとします。
我が家のデータを用いた機械学習による巻き返しを期待しています。
では、今日はここまで!