リフォームによる省エネ効果速報 2025年1月

1.動機
築30年の我が家について、
各部がいろいろと痛んできたとともに、
新築当時とは家族構成も、
それぞれの生活パターンも大きく変わったため、
補修とお色直しw、加えて間取りの変更を行うこととしました。

その際、折角、家の骨組みまで剥き出しにするのならと、
省エネに最も効果があると言われている断熱リフォームも
行うこととしました。

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2.見積・契約
取りまとめはご近所で定評のある設計事務所に、
補助金申請も含めて一括でお願いしました。

その際に、
「折角、ここまで剥き出しにするなら、
 耐震補強と床下乾燥材の補充もしましょう」
となり、
翌週には、図面、日程表、見積も完成。
(さすが、評判のお店w)

2、3手直しや追加、削除をお願いし、
昨年9月に工事の契約を結びました。

着工は10月初旬、完工は12月下旬でした。

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3.断熱工事
断熱の主役は、
 ・お風呂
   エコキュートの消費電力削減に効きます。

   我が家は昔ながらのタイル風呂で、
   冬は思いっきり底冷えして震えあがりましたし、
   湯船のお湯は直ぐに冷めるし、でしたが、
   これを断熱性の高いユニットバス、浴槽に変更します。
   省エネ関連の補助金も出るそうです。

 ・玄関扉
   開閉のたびにガチャンと音がする、
   アルミ製の扉でしたが、
   これを、断熱性の高い樹脂製の扉に変更します。
   こちらも補助金対象。

 ・窓サッシ
   こちらは、1重ガラス+アルミサッシ、
   また、当時流行りの出窓が多かったのですが、
   最も熱の出入りが激しい断熱上の弱点箇所とのことで、
   出窓の通常窓化・サイズ縮小、断熱二重ガラス、樹脂サッシ、
   加えて、一部には電動シャッターも追加しました。
   こちらも一部補助金の対象となるとのことです。

 ・壁・床断熱
   柴犬様のお部屋であり、
   24・365で空調をつけっぱなしとなる居間については、
   壁・床の断熱材を高性能なものに交換、
   その分、厚みも増えるために、壁、床材も張り直しをしました。

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4.エコキュート交換
15年選手で、調子が悪くなってきていた三洋のエコキュートも
最新の機種で、ただし余計な機能の無い
パナソニックの普及モデルをチョイス。

もう、サチった技術なのか、
基本的な消費電力は、交換前の機種と全く変化なしでしたが、

 ・HEMSに対応
   自宅Wi-Fi経由でNature Remo Eと接続(写真1)して、
    ・残湯量のモニタ
    ・沸上運転開始・停止
    ・沸上運転禁止・解除
   が外出先からでもスマホで可能です(写真2)。
   省エネヲタには必要十分な機能選定です。
   その他の操作・モニタは、後述のパナ謹製アプリで可能。

写真1 Remo Eのコントロールにエコキュートが追加される
写真2 Remo Eでのエコキュート モニタ・操作画面

   また、月額300円のサブスクオプションを選択すれば、
    ・天気予報に応じたエコキュートの夜→昼シフト運転
   が可能になります。
   (こちらは、パナのエコキュートとは相性が悪く、未評価)

 ・パナの専用スマホアプリ(写真3,4)で、以下のモニタ・操作が外出先から可能
    ・残湯量モニタ
    ・沸上運転・停止
    ・ふろのお湯張り自動開始・停止
    ・追い焚き開始・停止
    ・本日・昨日の使用湯量(時間帯あたり)
    ・週間・年間での使用湯量推移(1日あたり)

写真3 パナ・アプリのホーム画面
写真4 パナ・アプリでの使用湯量画面

 ・夜間の沸上時間が三洋製よりも柔軟に変更可能
   相変わらず大人の事情wにより、
   市販のエコキュートは、夜間、強制的に沸上運転されます。
   これまで使って来た三洋のエコキュートは、
   この夜間運転の開始時間、終了時間を
     開始時刻 22時、23時 の2通り
     終了時刻 翌7時、8時 の2通り
   しか選べず、春~秋の晴天時に、
   疑似的な「おひさまエコキュート」運転をしたくても、
   なかなか難しいところがありました。

   一方で、今回のパナ・エコキュートは、
   この夜間運転の開始時間、終了時間が
     開始時刻 20時~1時 の6通り
     終了時刻 翌5時~9時 の5通り
     つまり、運転時間を4時間~13時間の範囲で設定可能
   と、かなり柔軟に選定ができるようになりました。

図1 我が家での理想的なエコキュート夜間運転時間

   図1は「おひさまエコキュート」の検討時にご紹介した、
   我が家での余剰太陽光発電量を
   余すことなくエコキュートの昼間運転で使用するための、
   昼間と夜間での理想的な運転時間配分を計算したものです。

   冬は余剰太陽光電力が殆どなく、一方で外気温が低いため、
   エコキュートの運転時間は長くなるため、夜間8時間程度の運転が必要です。

   一方で、春から秋は外気温も高く、余剰太陽光電力が比較的多いため、
   エコキュートの夜間運転時間は短くして、昼間に代替分の沸上運転を行えます。

   理想は冬の8時間から春の0時間までの範囲での夜間運転時間の調整が可能なことですが、
   三洋製は、夜間に8時間よりも短い側の設定が出来ませんでした。
   よって、春にはエコキュートの内蔵時計を昼夜逆転させるなどの
   「力技」も試してみました。

   一方で、今回のパナ製は、
   上述の通り4~8時間の範囲では夜間運転時間の調整が可能ですので、
   若干の物足りさはあるものの、
   「大人の事情」の柵の中では、ずい分頑張って頂けたのかと。

   今回、エコキュートのタンクサイズを
   交換前の460L→370Lに縮小したことで、
   夜間運転で消費する電力の上限にもキャップをかけることが出来、
   スマホからの沸上運転の開始・停止が行えることとも相まって、
   年間を通した省エネ運転に寄与してくれると期待しています。

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5.リフォーム工事の省エネ効果速報
以上、
風呂や部屋の断熱強化による空調・給湯のための消費電力削減、
エコキュート交換による省エネ運転の柔軟性向上、
による省エネ効果の速報をお知らせします。

リフォーム前後での自宅の消費電力量は、

 12月 11%減
  1月 25%減!!(速報値)

となりました。

エコキュートもエアコンもヒートポンプですので、
外気温が低い季節の方が断熱リフォームの効果が高くなります。

図2はEV消費を除く我が家の季節毎の消費電力内訳です。

図2 我が家の季節毎の消費電力内訳(EV消費を除く)

濃い青とオレンジが給湯と空調に取られる電力で、
冬はほぼ全消費電力の半分がエコキュート沸上とエアコン暖房に充てられます。

今のところ、
先月12月よりも今月1月の方が寒い日が多く、
より断熱強化の効果が得られたのだと考えています。

一方で、春秋は給湯・空調の消費電力が全体の約1割、
夏でも約2割程度と冬と比べてかなり少ないため、
断熱強化の絶対的な効果は春から秋では少ないものと覚悟しています。

図3は以上から粗々で計算してみた
年間を通しての自宅消費電力の削減率推移です。

図3 部屋・風呂断熱強化による省エネ効果予測

この消費電力削減率の場合の、
我が家の地区での平均単価による年間電気料金の節約額は、

 約6万円/年

と試算されました。

今後、今年1年を通しての実績値を
また、ここで紹介させていただきます。

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で、つまりは今後30年の累積でもリフォームの省エネ効果は200万円弱(^^;

まぁ、今回は間取りの変更や外見のお色直し、耐震補強なども行いましたので、
リフォーム工事の全額が省エネのためだけではありませんでしたが、
自宅の断熱を強化するなら、後からのリフォームではなく、
新築時の方が断然コスパが良いのかと。

その辺りは、オール電化やHEMS、太陽光、蓄電池の導入と同じですね。

補助金は約100万円を自治体に申請。
EVや蓄電池、太陽光と異なるのは、
交付決定後に我が家へ補助金が支払われるのではなく、
施工業者へ支払われるとのことなので、
当初の見積からこの補助金100万円を差し引いた残金を
完成後に支払いました。

今回、上述の設計事務所さんが集めて下さった
大工さん、左官屋さん、クロス屋さん、板金屋さん、
電気屋さん、塗装屋さん、足場屋さんらは、
皆さんUDEも最高な方々で、
日程も予算も当初の見積もりを逸脱することは無く、
完成した「新我が家」には家族一同満足しております(柴犬様もw)

年末にウッドデッキを素人自作しましたが、
年明けから筋肉痛の酷いこと・・・・・w

さっそく、柴犬様の新たなエリアとなっています。

では、今日はここまで!

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