我が家の蓄電池は、
ニチコンのトライブリッドT3のオプションである、
据置蓄電池(ES-T3M1、公称容量 7.4kWh)です。
購入して丸2年が経過し、
今、3度目の冬が訪れています。
昨年は「大寒」の前後に2回、一昨年も同時期に数回、
据置蓄電池の充電制限(概ね0.75kWhが上限)が発生して、
虎の子の余剰太陽光電力を系統に売電してしまう事例が発生しました。
(我が家では、これを「鈍行運転」と呼んでいます(鉄分w))
今日は、その続報となります。
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これまでの経験から、
一日の平均気温が2℃を下回ると、
この「鈍行運転」が発生するようでしたが、
今シーズンは昨年よりも寒い日々が続いており、
快晴で平均気温が2℃を下回る日も何回かあったものの、
今のところ「鈍行運転」は発生していません。
(不具合が無いと、どこか寂しいのがヲタ・・・・w)
何回か、ネット経由でのファームウェア更新があったので、
その中で充電制限を行う閾値の調整が行われたのかな?
しかし、HEMSのデータを良く見ると、
朝9時~11時、ちょうど太陽光の電力が余剰し始める頃に、
据置蓄電池の充電速度が充分に上がらずに、
0.1~0.2kWh程度の軽度な売電が発生している日が結構あるのを見つけました。
(途端に目を輝かすヲタ)
この「プチ鈍行」の発生と
その日の外気温の関係を整理してみました。

(凡例 赤○:「プチ鈍行」発生時の10時気温、青○:非発生時の10時気温、黄○:夜間充電完了時の気温)
鈍行運転は売電が発生しているその時の「気温が低いため」ではなく、
その時に「電池温度が低いため」に発生します。
充電池は充電により温度が上昇し、
EVなど容量の大きな電池の温度が一度上昇すると、
自然に冷めるまでには一晩ほども掛かります。
そこで、
①前夜から当日AMまでの気温が押し並べて低い(電池の熱が多く奪われる)
②夜間電力充電終了から翌朝AMの充電再開までに長時間が経過している(前夜充電での昇温効果が無くなる)
の両方が発生する場合に、電池が低温になって「鈍行」が発生すると考えて整理しました。
結果、
前夜の夜間電力による据置蓄電池への充電が終了する時刻(図の黄○)から、
翌朝の余剰太陽光電力による充電が再開する時刻(図の赤○または青○)までの外気温が、
押し並べて低く(平均して0℃程度)、
充電終了から再開までの間が7時間以上経過している時(各●の間隔は1時間)に、
図中で赤○で表した「プチ鈍行運転」により系統への売電が発生していました。
当然、制御装置は、そんな外気温や充電間隔を見ているのではなく、
蓄電池の温度を計測して、充電制限を行っています。
充電池は正常運転時でもビックリするような高温になりますので、
そんな怖い数値wはユーザーには見せてくれませんね。
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今回の「プチ鈍行」、頻度は2日に1回程度と多かったものの、
失われる電力は我が家の冬の電力単価で計算して、1日10円程度、
1シーズンでも300円ほどなので、
そこまで目くじらを立てるような量ではありません。
普通の「鈍行」運転も今シーズンはもう無さそうなので、
それが偶々だったのか、ファームアップデートのお陰なのか、
また、来シーズンも追ってみたいと思います。
では、今日はここまで!