前回まで
噂のトヨタ初の本格EV、bZ4Xの
ナビやコネクテッドサービスなど車載デジタル機器について
その感想を紹介しました。
今回は、V2H機器との接続について
その使用感などを紹介します。
トライブリッドT3との接続
接続はまったく問題なく、
正常にbZ4XがV2Hシステムに認識され、
余剰太陽光による充電が始まりました(写真1)。

次に、深夜電力での充電を想定して、
系統電力によるEV充電を行ってみたところ、
写真2のように、
トライブリッドT3のほぼ最高速度(6kW)での充電も出来ました。

HEMS(Nature Remo E)との接続
こちらも問題なく認識されました(写真3)。

68.5/0.96 = 71.4 kWh
ですので、
bZ4Xのスペック通りの電池容量がHEMSに認識されています。
今回、お借りした車は、
まだ、走行距離500km程度の新車でしたので、
これがヘタって来ると電池の容量がどうなっていくのか?
は気になるところです。
(ちなみに我が家のリーフは、使用5年で電池容量が15%減りました)
HEMSでの遠隔操作
スマホからの遠隔操作もほぼ問題なく出来ましたが、
リーフと同じように、
唯一、充電コネクタの接続・解除が
HEMS遠隔からでは出来ませんでした(写真4)。
でも、これはbZ4X特有の問題ではなく、
やはりトライブリッドT3とHEMSの相性によるものかと。

充電ポートの位置
ガソリンの給油口は、
かつては変な位置にある車もありましたが、
(リアのナンバー裏とか、リアランプ裏とか、トランク上面などなど)
現在は、左右どちらかの後部フェンダーにあるのが殆どで、
ガソリンスタンドも、それを想定して作られています。
リーフの充電ポートはご存じの通りボンネット中央前端。
前向き駐車は駐車時に左右スペースがわかりにくいのと、
発進時の後方やフロントコーナーの確認が面倒ではありますが、
充電ケーブルがポートに届かないトラブルは、まずありません。
一方、最近のEVの充電ポートは、
下表のとおりです。

青の配置では、充電ケーブルが届かないトラブルは殆ど発生しません。
前向き駐車が億劫なことぐらいかと(図1)。

(リーフ、Honda e、アリア急速、bZ4X急速など)
緑の配置の場合、バックで止められる充電スペースの場合は問題が起きませんが、
高速SA充電器に良くある、進行方向左側に充電器がある駐車スペースの場合に、
充電ケーブルが短かったりすると、かなり苦労します(図2)。

(サクラ、MX-30 EV、アイオニック5、アウトランダーPHEVなど)
黄色の配置の場合は、高速SAの左側充電器は、Uターンで対応も出来ますが、
一般的に短いものが多い普通充電器のケーブルが、どう工夫しても届かない
と言う憂き目に会うことがあります(図3)。

(アリア普通、bZ4X普通、ATTO3など)
bZ4Xも、普通充電のポートがこの黄色配置(右前フェンダー)であり、
ショッピングモールなどで買い物中にちょっとの普通充電をしようとすると、
悔しい思いwをしそうですね。
(大して入らないのですが、なぜか得した気分になるんですw)
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以上、
5回に分けてトヨタ初の本格量産EVである
bZ4X試乗の感想を述べて来ました。
同社初の量産EVのため、
どうしても初物のアクスル系や電池、制御機器にコストを多めに割かざるを得ず、
乗り心地や、デジタル機器の煮詰めは、まだまだの感があります。
でも、巷でディスられまくっている程の失敗作EVだとは感じませんでした。
それよりも、
EVと全世界のネットサービスとの高次元での融合は
トップ自動車メーカーである同社と言えども、
個社だけの頑張りではとても不可能であり、
GAFAMなど強い提携相手と組めるのか?
が気になるところではあります。
同社独自の車載システム向けOSの開発も進めているとのことですが、
「恣意的に知らんぷりされてしまった」
B-TRONのようなことにならないことを祈るばかりです。
では、今日はここまで!