EVで富士五合目へ 2023年8月

これまでリーフで走行したことのある標高

0 m ~ 1750 m

の範囲です。

今回は、この範囲を拡大しに出掛けた際のお話です。

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マイカーで「普通」に走れる一般道の最高地点は、
富士山の五合目とのことです。

我が家から富士山まではかなり距離がありますが、
「ふるさと納税」の返礼品で、
無料宿泊チケットがあったので、
今回は2泊3日で富士山五合目まで行ってきました。

富士山の各五合目までマイカーで登れるルートは、
図1に示す通り、北から時計回りに、

 ・吉田ルート  富士スバルライン   (標高 2300m)、1964~
 ・須走ルート  ふじあざみライン   (標高 1970m)、1985~
 ・御殿場ルート 富士山スカイライン  (標高 1440m)、最古?
 ・富士宮ルート 富士山スカイライン  (標高 2380m)、1969~

の4ルートです。

図1 富士山周辺登山道路(国土地理院地図を加工して利用)

この内、御殿場ルート以外の3ルートによる五合目へのアクセスは、
この夏の行楽シーズンは環境保護のためにマイカー規制がされています。

唯一、マイカー規制のない御殿場ルートは、
道路も駐車場も空いていて通好みとのことですが、
車で行けるのは標高1440mの「御殿場口新五合目」までとのことで、
今回の主旨からこのルートは除外。

余談ですが、各五合目で標高がかなり異なります。

これは、現代の「富士山五合目」の定義は、

「車で登れる最高地点」

となってしまったためのようです。

つまり、「富士登山の入口 = 五合目」
とした方が、素人にはわかりやすいための、
「客引き目的のための名前付け」が原因のようです。

さておき、
御殿場ルート以外の3ルートはマイカー規制があったものの、
唯一、山梨県側の富士スバルラインについては、

「EV、FCVに限りマイカー規制の対象外」

の文字がありました。

「EVのみの特権」w
「柴犬様も登れる」w

と言うことで、今回は山梨県側の富士スバルライン(ただし有料)を使いました

まず、気になったのが途中で電池切れにならないか? です。

そこで、例のリーフ消費電力算出式で事前に計算してみました。

消費電力(Wh) = (124×走行距離km+4.6×標高差m)
                  ×(1+0.001|気温-20℃|^2) (式1)

麓の充電ステーションからスバルライン五合目までは、

 走行距離 32 km(片道)
 標高差  1460 m
 気温   25 ℃(安全側にやや高め)

とすると、上式1から、
登り時の消費電力は11 kWhと予想されました
我が家のリーフのSOCで33%程度に相当します。

復路は下りで発電・充電されますので、
麓で80%程度まで充電してあれば、
安心して登れそうです。

麓の充電ステーションで充電し、
SOCが90%になったことを確認しスタート。

マイカー規制対象外を証明する許可証(1シーズン有効)を
吉田ルート入口の富士山パーキングで発行してもらいます。

富士山パーキングは本来有料で、
エンジン車はここにマイカーを止めて、
乗合の登山バスに乗り換えますが、
EVの場合だと、
マイカー規制除外の許可証が欲しい旨をゲートで伝えれば、
無料でパーキングゲートを通過し、
車検証を見せて許可証を発行してもらい、
再びパーキングゲートを出て、
富士スバルラインへ向かうことが出来ます。
(この間、所要5分程度)

富士スバルラインの入口ゲート前の最後の交差点と、
有料道路入口のツールゲートで許可証の確認があり、
順調に富士スバルラインに進入します。

登坂中は、前後はバスばかりの異様な光景ですが、
麓の充電ステーションのスタートからの通し約1時間で
スバルライン五合目の駐車場に無事到着出来ました。

五合目到着時のSOCは 55%
消費電力は 10.4 kWh

で、ほぼ事前の予測結果通りとなりました。

「さぞかし周囲はEVばかりか?」

と五合目の駐車場を見回してみましたが、
五合目で働く方の車、タクシー、身体障害者等乗車車両も
マイカー規制の対象外のため、
停車している約50台中、
テスラが数台、サクラが1台、ミライが1台しか
同志(?)を見付けることが出来ませんでした。

一方、五合目で良く見かけたのは、外国からの観光者の方々
さすが日本の象徴「富士山」。

日本人よりも明らかに数が多かったと思います。
コロナは本当に明けたんだな、と実感します。

その日は、天気が良くて、
頂上まで雪の無い、真っ黒な夏の富士山が良く見えて、
皆さん、喜んで記念撮影をされていました。

さて、帰路です。

帰りは下り坂ですので電池は充電され、
麓まででSOCが13%(3.8 kWh)分回復出来ました。
ツールゲートを出る時は、許可証の確認はありません。

毎度の通り、
EV特有の回生ブレーキのお陰で、
下り坂も安全・快適でしたv

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さて、柴犬様はと言うと、
慣れない人込みでナーバスになるかな?
と危惧していましたが、
涼しい気候がお気に召したのか、
何か所かに環境破壊もといマーキングをなさった後、
毎度の「ツンデレ対応」で
各国からの観光客にも愛想を振りまいておりました。
(あざとい奴)

これで我が家のリーフが走行した標高の範囲は、
Max 1750 m → 2300 mまで500 m以上拡大しました。

そして、ふとMinの0 mの方へも
標高範囲を拡大できることに気づきました。

海底トンネル・・・・・ 東京湾のが最深部で -60 m 位かな?

また泊りがけとなりそうです (^^;

では、今日はここまで!

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