8月の電力動向 2023年8月

恒例の我が家の電力動向、
今回は8月分のご紹介です。

導入時期参考)
 ・EV導入    2022年6月~
 ・V2H導入   2022年10月~
 ・電力単価改定 2023年7月~

夏至(6月下旬)から2カ月が経ち、
通常なら7月よりも数字としての日射量が減ってくる8月でしたが、
今年の気象の異常性が、
今回ご紹介する8月の電力収支結果にも如実に表れていました。

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1.太陽光動向
まずは、太陽光です(図1~4)。

図1 太陽光発電動向(月ごとの変化、先月より日射量は減ったが発電量は横ばい)
図2 太陽光発電動向(全天日射量vs発電量、矢印が8月、涼しいころの傾向に戻る)
図3 新旧パワコンによる発電能力比較

各図を見てお分かりの通り、
8月の太陽光発電量が7月のそれと殆ど変わりません。

買電せずに済みますので家計には嬉しいですが、
この夏の天気の異常性を表しています。

夏至からもう2カ月が経過し、
太陽は明らかに真上よりも南側を通過するようになり、
日も徐々に短くなって来ており、
8月の日射量も7月より確かに減っていたものの、
昨年や一昨年の8月のそれと比較すると、
今年の8月は明らかに日射量が多すぎます。

ただ、7月よりも8月の日射量が減ったにも関わらず、
8月の発電量が7月とほぼ横ばいなのは、
太陽光パネルの壁温が下がったことによります。
(日射量の減少分を温度低下による効率上昇が相殺した形)

この8月の太陽光パネル壁温の低下は、
8月の気温が7月よりも下がったのではなく、
8月に入り台風の季節となって、雲の量が7月よりも多くなったため、
輻射によるパネル壁温の上昇が抑えられたためによるものです、
8月はこの雲間からの断続的な日射により、
パネル壁温を上昇させずに発電が出来た
ためでした。

図2や図3の8月の発電量も、
パネル壁温上昇の影響を受けた6月,7月の発電量とは異なり、
冬~春の日射量vs発電量の回帰線にほぼ載った結果となっています。

毎日正午ごろの太陽光発電のピーク出力については、
HEMSに残っている1時間平均の最高値を
下の図4に示しました。
今回から、発電量の予測方法を見直しました

図4 正午ごろの太陽光発電ピーク出力(1hr平均)

パネル壁温上昇の影響を受けた6月,7月と異なり、
8月の発電量は温度補正ありの予測発電量(オレンジ)を超えて、
補正なしの予測発電量(グレー)に近い発電量が得られる日も増えて来ました

今年の残暑は、
上述の例年より強い日射量に因る部分もありますが、
6,7月の強烈な日射で温められた地面が、
なかなか冷えないことも要因です。

地面が冷えるには数字上の日射量が減ってから1カ月は掛かるため、
先日の長期予報通り今年は10月初旬までこの残暑が続きそうです。

暦上の「夏至」と「大暑」の位相差が1カ月となるメカニズムと同じ)

2.EV動向
お次は、EVです(図5)。

図5 EV動向

ランコス参考
 原チャ       3円/km
 最新ディーゼル車  5円/km
 最新ガソリン車   6円/km
 我が家の軽自動車  14円/km
(15年前のトルコン式トールワゴン)

8月のEV電費(黄色線)は、
依然としてカーエアコンの使用が多いために
7月よりも更に悪化しました(例年通りの傾向)。

また、ランコス(青線)についても、
太陽光と無料充電のお陰で依然として超安価ではありますが
このエアコン使用による電費の悪化に若干引きずられ、
猛暑となった今年の7月、8月は完全無料とはなりませんでした。

3.電力供給・消費動向
図6と7は、
家とEVへの電力供給と消費の動向です。

図6 供給電力動向
図7 消費電力動向

まず供給側(図6)ですが、
前述の通り、青の太陽光発電が7月に続き好調なのと、
後述しますが8月は我が家の省エネ活動が功を奏して、
猛暑にもかかわらず自宅電力消費が例年よりも抑えられたために、
オレンジの系統からの買電も少なく抑えられた形となっています。

結果、図7の消費側でも、
8月の自宅電力消費が7月よりも抑えられたことにより、
電力消費が少なく済んだことがわかります。

参考として、
図8に平均気温vs自宅消費電力の関係を示します。

8月(矢印付グレー右端の点)は、
7月の消費電力よりも少な目になりました。
これは、7月から電力会社からの購入電力の単価が値上げされたことを契機に、
PC・サーバーのスタンバイ化やエアコンの温度設定見直しなど、
7月中旬ごろから開始した我が家の俄w・省エネ活動の成果が
この8月から本格的に出てきたためですv

図8 平均気温と自宅消費電力量の関係(矢印が8月、先月までよりも省エネ達成!!)

太陽光やV2Hなどのガジェットで省エネすることも出来ますが、
その前に自らの生活を省みることの大切さも痛感しますw

4.電力単価動向
最後に電力単価(含・EV経路充電料金)です(図9)

図9 電力単価動向(燃料調整・再エネ賦課含まず、EVの経路充電料金負担は含む)
  (2022/8、10、11、12月はZESP3を最高価オプションで利用
   それ以外の月は、最安価オプションで利用)

先月7月から電力会社からの買電単価が値上げされていますので、
図9の7月以降はその値上げ後の買電単価を用いています。

上述のように
8月も予想外に太陽光が頑張ってくれ、
我が家の俄w節電活動も功を奏し、
例年よりも系統からの買電量を節約できたため、

 約9.5円/kWh(自宅+EV)
 先月比±0円/kWh、昨年同月比-9円/kWh

と、7月とほぼ同じ単価に据え置くことが出来ました。
(燃料調整、再エネ賦課、激減緩和補助金を含まず)

昨年同月の電力単価(自宅+EV)が異様に高額(約19円/kWh)だったのは、
V2H導入前に高額な有料経路充電(単価40~50円/kWh)で
EVに乗りまくったためです(^^;

やはりEVは、太陽光か自宅の深夜電力による充電が必須です。
(無料の経路充電が使えるなら更に良し)

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以上、7月に引き続き今年の8月も記録的な日射量により
太陽光パネルの発電量が増えたために、
7月から買電料金が値上げされたにもかかわらず、
電力単価は大きく上昇せずに済みました。
(我が家の省エネ活動も一部貢献v)

来月9月末で、トライブリッドを導入して丸一年が経過し、
年間を通した季節ごとのクセの把握が一巡することとなります。
その辺りで見えてきたこともご紹介する予定です。

次回も、10月初旬頃に9月分の電力動向をご紹介させていただきます。

では、今日はここまで!

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