10月の電力動向 2023年10月

恒例の我が家の電力動向、
今回は10月分のご紹介です。

導入時期参考)
 ・EV導入    2022年6月~
 ・V2H導入   2022年10月~
 ・電力単価改定 2023年7月~

過ごしやすい季節となり、
空調を使う時間が少なくなりました。
一方で、エコキュートは先月までよりも、
明らかに運転時間が長くなってきました。

また、この10月もこの20年間で最も日射量が多い10月となりました。

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1.太陽光動向
まずは、太陽光です(図1~4)。

図1の各月毎の日射量と発電量のグラフに追記した一点鎖線は、
過去20年間における日射量の最高値と最低値です。

図1 太陽光発電動向(月ごとの変化、日射量が10月としては記録的な高さ)

グレーの日射量が先月とほぼ横ばいとなり
過去60年で最も日射量が多い10月となりました。

よって、太陽光発電量も例年の10月と比較してとても多く、
後述しますが、過ごしやすい気候とも相まって、
10月の消費電力量、買電量も記録的な少なさとなりました。

図2、図3の日射量vs発電量のグラフに、
10月のプロットを矢印付で示します。

図2 太陽光発電動向(全天日射量vs発電量、矢印が10月)
図3 新旧パワコンによる発電能力比較

10月も壁温上昇による効率低下は見られず、
太陽からの日射量に応じた発電量が得られています。

図4に、毎日正午ごろ1hrの
太陽光発電のピーク出力を示しました。
発電量の予測方法はこちら

図4 正午ごろの太陽光発電ピーク出力(1hr平均)

この図4でも、
パネル壁温上昇の影響を受けた6月、7月と異なり、
10月の発電量は温度補正ありの予測発電量(オレンジ線)を超えて、
補正なしの予測発電量(グレー線)に近い発電量が
得られていることが分かります。

「過ごしやすい秋」万歳!! なのですが、
過去60年でここまで日射量が多い10月は無かったことから、
これも異常気象なのでしょう。

何らかの「しっぺ返し」が無いのかと不安になります。

2.EV動向
お次は、EVです(図5)。

ランコス参考
 原チャ       3円/km
 最新ディーゼル車  5円/km
 最新ガソリン車   6円/km
 我が家の軽自動車  14円/km
(15年前のトルコン式トールワゴン)

図5 EV動向

我が家のリーフの空調は、
ずっとオート設定のままで使っています。

空調がオート設定の場合、
10月ぐらいの気候ですと、
エアコンになったり、ヒーターが点いたりして、
「どっちも点かない送風だけ」にはならず、
結果、10月のEV電費(黄色線)はヒーター使用のためか、
9月よりはやや悪化したものの、
7.5km/kWhは維持出来ました。

ついつい遠出をしてしまった9月の反省から、
10月の遠出は、1日300キロ以内に抑えたため、
ランコス(図5の青線)は、ほぼ無料に戻すことが出来ました。

ただ、例年11月から2月までは
ヒーターの多用でリーフの電費は
悪化の季節となります。
来月の電気代は高くなってしまうことを
覚悟しなければなりません。

3.電力供給・消費動向
我が家の電力消費の概略内訳はこちらこちら

まず、図6に平均気温vs自宅消費電力の関係を示します。

図6 平均気温と自宅消費電力量の関係(矢印が10月、自宅省エネ記録達成!!)

10月(矢印付のグレーの点)は、
この数年の消費電力最低記録を更新できましたv

これは、過ごしやすかった気候により、
空調が電力を食わなかったこととに加え、
我が家の省エネ活動・・・
 ・空調温度1℃我慢
 ・サーキュレーター導入
 ・PCスタンバイ化
 ・エコキュートの太陽光余剰電力利用
などが効いたお陰ですv

ただ、11月以降は
さすがに寒くなって来て、
例年、空調による自宅電力消費が増加するため
更なる記録更新は厳しそうです。
昨年の11月よりは省エネを目指そうと思っています。

次に、図7と8に、
家とEVへの電力消費と供給の動向を示します。

図7 消費電力動向

消費側(図7)ですが、
10月は上で説明した通り過ごしやすい気候と、省エネ活動が功を奏し、
図7に青で示す自宅の消費電力が減ったことと、
EVも前月の9月ほどは長距離を乗らなかったため、
EVを導入した昨年の6月以降、
自宅+EVでも、最も消費電力の少ない月となりました。

太陽光余剰売電(図7グレー棒部)については、
T3導入の昨年10月以降殆ど発生させず、
自宅内消費に回せています。

図8 供給電力動向

また、供給側の図8を見ると、
図8に青で示す太陽光発電量が10月としてはとても多く、
ほぼ9月と同じ発電量が得られたために、
図8にオレンジで示す系統からの買電量を
とても少なく抑えることが出来ています。

4.電力単価動向
最後に電力単価(含・EV経路充電料金)です(図9)

図9 電力単価動向(燃料調整・再エネ賦課含まず、EVの経路充電料金負担は含む)
  (2022/8、10、11、12月はZESP3を最高価オプションで利用
   それ以外の月は、最安価オプションで利用)

7月から電力会社の電力単価が値上げされていますので、
図9の7月以降はその値上げ後の単価を用いています。

上述のように
10月は太陽光が「記録的に」頑張ってくれ、
我が家の節電活動で自宅の消費電力も少なかったお陰で、

 約9.8円/kWh(自宅+EV)
 先月比-4.2円/kWh、昨年同月比-8.2円/kWh

と、日射が絶好調だった7・8月並みの低単価に戻すことが出来ました。
(燃料調整、再エネ賦課、激減緩和補助金を含まず)

「EVは1日300キロまで」の鉄則を守ればこの通りです。
重ね重ねEVは、太陽光か自宅の深夜電力による充電が必須ですね。
(無料の経路充電が使えるなら更に良し)

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以上、10月は依然として記録的な日射量により太陽光パネルの発電量が多く、
かつ、我が家の省エネ活動により自宅の消費電力も少なかったお陰で、
系統からの買電量も電力単価も少ない月となりましたv

11月からは
自宅の暖房や給湯、EVのヒーターで
消費電力が増え始める月です。

昨年の11月よりは省エネ生活になるように頑張っていきます。

次回も、12月初旬頃に11月分の電力動向をご紹介させていただきます。

では、今日はここまで!

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