この3月はほぼ10年ぶりに平年並みの寒さとなりました。
(電力消費は増えますが、太陽光発電には好都合)
その一方で、日射量が3月としては記録的に多い月となり、
太陽光発電量が1hr平均値で3.6kW、瞬間値で4.1kWを超える日もありました。
(我が家の太陽光パネルの最高出力は5kW)
恒例の我が家の電力動向、
今回は2024年3月分のご紹介です。
導入時期参考)
・EV導入 2022年6月~
・V2H導入 2022年10月~
・電力単価改定 2023年7月~
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1.太陽光動向
まずは、太陽光です(図1~3)。
図1に、毎日正午ごろ1hrの
太陽光発電のピーク出力を示します(日々の平均気温を併記)。
日射量は3月としては記録的に多くなり、
また、気温も近年では珍しく「平年並み」の寒さとなったため
(恐らく10年ぶり・・・・なので、桜の開花も10年ぶりに今年は遅め)、
太陽光パネル壁温が低く抑えられたことにより、
太陽光の発電電力は、
正午に3.6kWhを超えるほどに元気となりました。
(瞬間値では4.1kWを超えていました)
図2に各月毎の日射量と発電量を、
図3に全天日射量vs太陽光発電量を示します。
なお、図2中の一点鎖線は、
過去20年間における日射量の最高値と最低値です。
今年の3月は太陽光発電に好都合な天候(日射量多く、気温低い)が続いたことにより
昨年同月と比較して、月間の日射量が増加、
同様に太陽光パネルの発電量も多めとなりました。
オレンジ折線の日射量が上側の一点鎖線に触れており、
例年と比較して、今年の3月の日射量の多さを表しています。
結果、オレンジ棒の太陽光発電量も
ひと月で550kWhに届き(例年3月は480kWh/月程度)、
3月としては記録的な多さとなりました。
図3の日射量vs発電量の関係では、
図の左上に行くほど太陽光パネル+パワコンの発電効率が高いことを示しています。
今年の3月(右端のオレンジ点)は、
「平年並み」に気温が低かったため、
図中で最も左上に寄った点となりました。
結果、2024年度の日射量vs発電量の回帰線(オレンジ点線)も
2023年度の回帰線(青点線)と比較して、
やや左上にシフトしましたが、
今後、夏季に向けて気温が上昇すると、
回帰線が図の右下に引っ張られることとなるため、
今年の太陽光発電効率が、
昨年よりも高効率化していると考えるのは早計です。
今のところ、パネルおよびパワコンの劣化などは見えてきていません。
2.据置蓄電池SOH動向
図4に、トライブリッドT3の据置蓄電池のSOH劣化について示します。
SOHの算出方法は、SOC 0%→100%充電時に要した電力量の合計値を用いています。
先月に引き続き、
経過日数でリニアに劣化しているようにも、
運開当初よりはやや劣化ペースが収まっているようにも見えます。
やや贔屓目かも知れませんが、
右端の方のデータでは、やや劣化が落ち着いてきたようにも見えます。
今後も、動向をご紹介していきます。
3.EV動向
お次は、EVです(図5)。
ランコス参考
原チャ 3円/km
最新ディーゼル車 5円/km
最新ガソリン車 6円/km
我が家の軽自動車 14円/km
(15年前のトルコン式トールワゴン)
先月と比較して3月は気温もだいぶ暖かくなり、
EVのヒーター使用の頻度も下がって電費は例年同様改善して来ました。
ただ、上述の通り、今年の3月は久しぶりに「平年並み」の気温で(久々普通に寒かった)、
昨年3月と比べると電費の改善量は低く抑えられています。
4.電力供給・消費動向
我が家の電力消費の概略内訳はこちらやこちら。
まず、図6に平均気温vs自宅消費電力の関係を示します。
「平年並み」の気温と言うことで、
昨年と比較すると平均気温が3℃も寒かった今年の3月であり、
結果、自宅の消費電力も昨年比で月100kWh近く増加しました。
2023年の回帰線(青点線)よりも
2024年の回帰線(オレンジ点線)が図の下側を通過しており、
省エネ活動の効果が出ていますv
次に、図7と8に、
家+EV全体での我が家の電力消費と供給の動向を示します。
まず、消費側(図7)ですが、
上述の通り、昨年と比較して今年の3月は寒く、
しかもEVの走行距離も「家族の事情」で長目だったため、
今年3月の自宅+EVによる総消費電力は昨年3月と比較して約200kWh増加しました。
一方、図8の供給側では、
上述の通り太陽光による供給電力は昨年3月よりも増加したものの、
昨年よりも3℃近く気温が寒かったことにより、系統からの買電はむしろ増えており、
更にEV走行距離の増加に伴って経路充電量も増加しました。
依然として、図8に赤・棒で示す昼間時間帯の系統からの買電は、
T3の据置蓄電池のお陰で、極少で済んでいます。
先日ご紹介した通り、
4月からは、エコキュートの内臓時計を8時間遅らせて、
自動沸上運転を日中に行うことを試行してみます。
天候が曇りや雨の日が多いと、
昼間時間帯の系統からの買電(図8には殆ど見えない赤棒部分)が増えることになります。
果たして思惑通りの省エネ自動運転が出来るのか?
来月のこのページで中間報告をさせていただきます。
5.電力単価動向
最後に電力単価(含・EV経路充電料金)です(図9)
2023年7月から電力会社の電力単価が値上げされていますので、
図9の青・棒の7月以降はその値上げ後の買電単価を用いています。
3月は久々に「平年並みの」寒さとなり、
自宅での暖房・給湯やEVのヒーターを多用した一方で、
太陽光発電が3月としては記録的に多かったことにより、
電力単価は、
約14.8円/kWh(自宅+EV)
先月比-2.9円/kWh、前年同月比+7.0円/kWh
と、先月よりは減額したものの、依然として電力単価の高い1か月となりました。
(燃料調整、再エネ賦課、激変緩和補助金を含まず)
4月からの更なる太陽光発電増加に大いに期待していますw
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以上、暖かかった1、2月と異なり、
この3月は久々に「平年並み」の寒さとなり、
家の暖房や給湯、EVのヒーターのための電力消費が嵩みましたが、
日射量が3月としては記録的に高く、寒さのために太陽光パネル温度も低く抑えられ、
電力単価は2月よりも2.9円程度安く抑えられました。
エコキュート買い換え、断熱リフォームについては、
設計・施工業者による現地調査も終わり、
現在、見積結果を待っているところです。
4月はますます太陽光が元気となって、
電力単価が更に回復することを、楽しみにしています。
エコキュートの8時間シフト運転もどうなりますでしょうか?
次回も、5月初旬頃に4月分の電力動向をご紹介させていただきます。
では、今日はここまで!