前回の記事からほぼ1年、
JHのリリースでは、
2024年度末までに全国で150口の急速充電器を増設するとのこと。
今日は、2024年度末までに
どこの高速道路が便利になるのかを、改めて確認してみます。
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現状のEVは、
概ね100~200キロ毎に充電をしなければならず、
「残りSOCと時間的・距離的に丁度良いSA/PAで、
しかも、待たずに充電できるか?」
が高速道を走行中のEVドライバーの関心事の一つとなります。
高速道路でのEV充電スポットの間隔は、
概ね30キロ程度の箇所が多いですが、
中には長いところで、
「次の充電器まで100キロ近い」
なんてケースもあります。
従って、事前にしっかり計画を立てておかないと、
「残りSOCから、どうしてもそのSA/PAで充電するしかない状況」
に遭遇してしまうこともあります。
しかし、そんな時、考えることは皆一緒なので、
その充電器にはたくさんの充電待ちのEVがいて、
下手をすると、数時間待ちなんてことにもなり、
何のために高速道路使っているのか?
がわからなくなりますw
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従って、
そんな高速道路の性格上、
100キロ間隔程度で
4~6口程度(最低でも2口)の新型充電器を
置いて頂きたいです。
図1に、
2024年度末(2025年3月末)までに
複数口(2口以上)のEV急速充電器が設置済みとなる、
高速SA/PAを纏めてみました。
なお、この3月末までに設置予定の充電器も記入しているため、現時点(1月初旬)では、まだ設置されていない充電器も図1には含まれています。また、上りと下りの両方面のSA/PAに複数口のEV充電器が設置されている場所のみ、図に記載するとしました。上りと下りで口数が異なる場所では、少ない方の口数で記載してあります。
凡例
黄 2~3口
緑 4口
青 6~7口
紫 8口以上
赤字が2024年度末までに増設される箇所
灰 ETC2.0一時退出で利用できる複数口設置の道の駅
まず、北海道と新潟以北の日本海側は依然として全滅です。
一方で、東北では福島、仙台周辺にやや拡充されるとともに、
ポツンとですが、盛岡付近まで複数口充電器が北上して来ました。
また、引き続き、
東京、大阪、名古屋の三大都市圏に繋がる経路では
複数口充電器が手厚く整備されています。
三大都市圏には、2024年度も拡充され続け、
関東などはもはや高速道路が見えなくなりつつありますねw
紀伊半島は少しずつですが、
複数口充電器が南下を開始しました。
北陸道は福井周辺に、
山陽道は岡山以西でも複数口充電器が拡充されます。
これまで複数口充電器の空白地帯のひとつだった
四国は高松周辺への拡充が開始され、
福岡~熊本のみの設置にとどまっていた九州は、
長崎、佐賀、大分、鹿児島にも設置が開始されています。
(残った東九州へは翌2025年度に設置される予定だそうです)
依然として高速道が完成していない
山陰や奥羽、羽越は、今回も複数口充電器の設置はありませんでした。
また、今回は未調査ですが、
ETC2.0による高速道からの一時退出で
インター付近の道の駅の急速充電器を使う手もあります。
2025/1/10追記)
図1にETC2.0の一時退出で利用できる
道の駅の複数口充電器の箇所を追記しました(凡例 グレー)。
ETC2.0の一時退出で利用できる道の駅は全国で29箇所、
内、EV充電器があるのは、18箇所、
複数口充電器があるのは、3箇所(山口、新潟、茨城)のみでした。
道の駅にも徐々に複数口の充電器の設置が進んでいます。
ただし、ETC2.0の一時退出は、
制限時間が2時間であることに注意が必要ですね。
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以上の様に、
高速道の充電インフラが便利になる一方で、
我が家はEVで高速に乗ることは殆ど無くなっています。
皮肉なものですw
では、今日はここまで!