1月の電力動向 2025年1月

今年の1月は例年にも増して晴天の日がとても多く、
1月としては過去5年で最も日射量が多くなり、
また、近年では珍しく平年並みに寒い一ヶ月となりました。

昨年暮れに完了した断熱リフォームのお陰で、
自宅の消費電力が低く抑えられた一ヶ月でもありました。
(今の新築の家は、こんなに暖かいのでしょうか?)

恒例の我が家の電力動向、
今回は2025年1月分のご紹介です。

導入時期参考)
 ・太陽光    2010年4月〜(オール電化もこの時から)
 ・EV導入    2022年6月~(リーフ)、2024年6月~(ekクロスEV)
 ・V2H導入   2022年10月~
 ・電力単価改定 2023年7月~
 ・断熱工事   2024年12月〜(窓、壁、床、風呂の断熱リフォームを行いました)

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1.太陽光動向
まずは、太陽光です(図1~3)。

図1に、毎日正午ごろ1hrの
太陽光発電のピーク出力を示します(日々の平均気温を併記)。

図1 正午頃太陽光発電出力および日々平均気温の年間推移

前述の通り、今年の1月も晴天が続く一ヶ月となり、
気温も先月同様(久々)平年並みに低温の日が続いたお陰で、
太陽光の発電量も順調に増加してくれる一ヶ月となりました。

図2に各月毎の日射量と発電量を、
図3に全天日射量vs太陽光発電量を示します。
なお、図2中の一点鎖線は、
過去20年間における日射量の最高値と最低値です。

図2 太陽光発電動向(青・2024年、オレンジ・2025年)

1月の日射量(オレンジ●)は、
過去20年での最高記録(図2中の上側の一点鎖線)に迫る多さとなりました。

図3 全天日射量vs太陽光発電量(青・2024年、オレンジ・2025年)

図3の日射量vs発電量の関係を見ても
この1月のプロット(図3中のオレンジの●点)は、
昨年冬の青プロットよりも左上に寄ってくれており、
太陽光パネルの発電効率が高かったことを示しています。
これは、今年の冬の方が昨年よりも0.5度ほど平均気温が低くかったためと考えています。
我が家の場合、気温が1℃低下すると発電効率が1%上昇します

我が家の地区は、
2月以降も晴天が続くとの長期予報ですので、
今後の太陽光発電にも期待しています。

2.据置蓄電池 SOH、充放電効率 動向
図4に、トライブリッドT3の据置蓄電池のSOH劣化について示します。

SOHの算出方法は、SOC 0%→100%充電時に要した電力量の合計値を用いています。

図4 据置蓄電池SOH経年劣化推移(2022年9月末~)

9月までは据置蓄電池の初期実効容量(SOHで86.5%付近)を底にして、
SOHの劣化が鈍化していましたが、
昨年10月辺りからはSOHの劣化が徐々に再開し始める傾向が見られました。

そのSOHの劣化傾向は、この1月も継続しています。

保証期間15年目(=横軸で5500日目に相当)でのSOH予測値については、
昨年12月の23%程度と、この1月もほぼ横ばいの傾向となっています。
保証範囲のSOH50%が、実効容量(6.4kWh)に対してだったとしても、
この劣化傾向が今後も継続したとすれば、
11年目の途中にはSOH50%(図4の縦軸だと43%)を割り込むこととなります。

図4に冬の期間を追記してみましたが、
どうも寒い冬は劣化が早くなり、
暖かい春から秋にかけては劣化が落ち着くような傾向が見えます。
今後も引き続き、このデータを追ってみます。

図5は、HEMSのデータから算出した据置蓄電池の充放電効率の推移です。

こちらは引き続き 87 %前後を維持しており、性能劣化は見られません。
ただ、昨年同様、寒い冬の方が充放電効率も低下する傾向が見えています。

図5 据置蓄電池 充放電効率の推移(青・2024年、オレンジ・2025年)

3.EV動向
お次は、EVです(図6)。
昨年6月から前車リーフに代わって、軽EVのekクロスEVでのデータとなります。

ランコス参考
 原チャ       3円/km
 最新ディーゼル車  5円/km
 最新ガソリン車   6円/km
 我が家の軽自動車  14円/km
(15年前のトルコン式トールワゴン)

図6 EV動向(2024年6月からはリーフ→ekクロスEVに乗り換え)

まず、オレンジのEV電費ですが、
前月12月の7.4km/kWhから、この1月は7.6km/kWhとほぼ横ばいでした。

グレーのランニングコストも
先月12月の5円/kmから、この1月は4.9円/kmとほぼ横ばいとなっています。

図7と表1にEV充電池のSOH劣化推移を示します。

図7 EV充電池 SOH経年劣化推移(ekクロスEV、2024年6月~)
表1 今後のセグ欠け予想(ekクロスEV、2025年1月末現在での予想)

メーカー保証は、8年=2920日以内でSOH≧66%(但し走行16万km以内)ですが、
納車後8カ月のデータを外挿すると、8年目のSOHは昨年12月の約26%から、
この1月は約31%まで若干改善しました。

また、表1はこの1月末までの劣化傾向から外挿した
走行用電池のセグ欠け予想時期とその時の走行距離です。
1セグ掛けはちょうど1年後の来年2月初旬、
容量保証の8セグには、3年後の春に達するとの現状での予想です。

さて、その時しっかり保証対応をしてくれるのでしょうか?
他のユーザーさんらの口コミによると、
日産サクラや三菱ekの走行用電池は、
最初に大きく劣化した後は、
徐々に劣化スピードが緩やかに抑えられてくると言いますが、果たして?

こちらも、引き続き注視していきます。

4.電力供給・消費動向
我が家の電力消費の概略内訳はこちらこちら

まず、図8に平均気温vs自宅消費電力の関係を示します。

図8 平均気温と自宅消費電力量の関係(青・2024年、オレンジ・2025年)

1月は前述の通り、(久々にw)順調に真冬の寒さが訪れており、
EV同様、気温の低下とともに自宅の電力消費も増加してきています。

ただ、自宅の断熱リフォームが効果を発揮してくれたようで、
昨年1月〜2月頃の傾向と比較して、
同一気温で換算すると、
この1月の自宅消費電力が約2割減るとの結果となりました。
断熱の効果は冬にピークとなりますので、
今後春以降は、ここまで省エネにはならないのでしょうが、
工事の甲斐があったと思えて、まずは嬉しい結果ですv

次の図9に、
家+EV全体での我が家の電力消費の動向を示します。

図9 消費電力動向

前月12月との比較では、自宅消費(青棒)はほぼ横ばいとなっています。
一方、前年の1月との比較では、この1月の自宅消費(青棒)は、リフォーム工事のおかげで、かなり少なくて済みました。

一方で、この1月のEVでの消費電力(オレンジ棒)は、
前年1月と比較して、半分以下になりました。
これは、ekの電費がリーフと比べて良いことと、
EVを長距離旅行に使わなくなって月の走行距離が短くなっているためです。

次の図10に、
家+EV全体での我が家の電力供給の動向を示します。

図10 供給電力動向

電力供給量についても、
前月12月と比較して内訳も絶対量もほぼ横ばいとなりました。

EVは長距離での使用頻度が減ったために経路充電を止めて、
自宅での充電で運用を行うようにしたため、
昨年と比べてグレー棒(経路充電)が少なくなった一方で、
夜間電力(緑棒)での電力供給が増えています。

三菱自動車の充電カードも、
電力料金の値上げプレッシャーに勝てず、
今年の6月から従量単価がほぼ倍額に値上げされ、
普通充電の無料分もなくなるとのアナウンスがありました。

普通車のリーフと異なり、
軽のEVは近場でしか乗らないため、
経路充電は全く使うことがなくなっており、
この機会に充電カードは解約することとしました。

5.電力単価動向
最後に電力単価(含・EV経路充電料金)です(図11)

図11 電力単価動向
(燃料調整・再エネ賦課・激変緩和含まず、EVの経路充電料金負担は含む)

2023年7月から電力会社の電力単価が値上げされていますので、
図11の青・棒の7月以降はその値上げ後の買電単価を用いています。

この1月は
太陽光が順調に発電してくれたことと、
断熱リフォーム工事により自宅の消費電力が少なくなったことで、
大寒ともなる1月の気温は12月よりも1.5℃も寒かったにも関わらず、
電力単価は12月よりも安価となりました。

結果、1月の電力単価は、

 約24.5円/kWh(自宅+EV)
 先月比-1.7円/kWh、前年同月比+6.1円/kWh

となりました。
(燃料調整、再エネ賦課、激変緩和補助金を含まず)

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2月は一気に日射量が増加し始め、
毎日の電力単価計算が楽しくなる季節ですw

次回も、3月初旬頃に2月分の電力動向をご紹介させていただきます。

では、今日はここまで!

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