前回まで
据置蓄電池の
深夜時間帯での充電速度を調べてみると、
充電開始時の残りSOCに応じて、
充電速度が変化しており、
満充電間際からのチョイ足し充電は、
遅くなることがわかりました。
EV充電も調べてみる
下限から満充電までに5,6時間掛かるEV充電でも、
充電速度に大きな違いがあるのか調べてみることにします。
図1はHEMSの記録データから、
深夜電力で充電中のEV電池における、
SOCと充電速度の関係です。
図1中の青とオレンジの線は、
ともにEV放電下限のSOC15%から満充電まで充電を行ったもので、
青は同時刻にエコキュートの消費電力が少なかった時のデータです。
充電開始時にややもたつきますが、
ほぼトライブリッドT3の仕様最高速での充電が出来ています。
対して、オレンジは同時刻にエコキュートが全負荷運転を行っていた時のデータで、
我が家の電力契約上限の10kW(kVA)を超えないよう、
トライブリッドT3の分電盤がEV充電の速度を抑制しています。
最後にグレーの線は、SOC70%から満充電を行った際のデータで、
据置蓄電池だと鈍行運転(充電速度が仕様の3割程度に抑えられる)
になるSOC条件でしたが、
リーフがすごいのか、最新型トライブリッドV2Hのお陰なのか、
充電速度が低く抑えられることは無く、
ほぼ仕様最高速での充電が行われていました。
ただ、これは、
据置充電池のSOC70%→100% = 約2kWh、充電速度 3kW
EV電池のSOC70%→100% = 約10kWh、充電速度 6kW
ですので、
充電の絶対的な速度と残容量を考慮すれば、
EV電池の場合に据置蓄電池のような鈍行運転が始まるのは、
SOC90%辺りから充電をスタートさせた場合なのかも知れません。
EV電池でも据置蓄電池同様SOC95%(図1中の赤破線)を超えると、
どのケースでも充電速度が同じ減速ラインに乗って減速して行きます。
参考として、EVへの充電開始からの経過時間とSOCの関係を図2に示します。
この図2からも、充電開始からほぼ一定速度でSOCが貯まっていき、
満充電直前でのみ減速しているのがわかります。
以上から、今のところEV電池に関しては、
充電速度が鈍行になってしまうケースは見られず、
裏でのエコキュート先生の夜のお仕事の頑張り次第w
との結果となりました。
家族会議での稟議次第wですが、
ヘタって来ている初代エコキュートを新型に買い替えると、
消費電力が抑えられて、深夜のEV充電が速くなるかも知れませんね。
今後も、外気温の充電速度への影響なども定期的にフォローしていきます。
では、今日はここまで!