前回まで
据置蓄電池やEV電池への
深夜電力による充電時のクセについて
HEMSデータを基に理解を進めました。
じゃあ放電のクセは?
トライブリッドT3を設置してから、
はや4か月が経過しました。
変な異音が出るとか、
効率が悪くて家計の足しにならないとか、
夜間にブレーカーが飛んでEVが充電されていなかったとか、
の困った現象は、今のところ発生していません。
ただ、これまで月に2回ほどの頻度で、
以下のようなエラーで運転が止まることがありました。
このエラーが発生すると、
残量があっても電池が放電を止めてしまうため、
復旧までの間、系統からの高額な電力を買ってしまうこととなり、
気が付くのが遅くなったりして、悔しい思いをします。
当初は何がこのエラーのトリガなのかわからず、
再起動すると問題なく使えていたため、
ちょっとモヤモヤしながらも、
そのまま使用していました。
でも、この4か月の間に、
何回か、このエラーが発生した場面で
家に居られたことがありました。
その数回で共通していたことは、
家族が多く家に居て、朝食や夕食、出発の支度をしており、
IHコンロや電子レンジ、ドライヤーなどで、急激な電力消費が発生した時でした。
我が家の電力会社との契約電力は
最高 10kW まで
で、そのエラーの時には、
消費電力がこの契約上限値には達していませんでしたが、
一方、トライブリッドの仕様を見てみると
放電電力
据置蓄電池 3kW
EV電池 5.9kW
となっており、
どうもこちらの各電池の出力制限によって
システムがトリップ・エラーになってしまっているようです。
通常、トライブリッドT3は、
消費電力に対して、
太陽光や1つ目の電池の出力だけでは足りなくなった場合には、
もう一つの電池でも放電を開始し、
それでも足りない場合には、
系統からの買電も自動で行うようになっています。
ただ、この出力ソースの調整が、
消費電力が比較的穏やかに変化する場合には問題ないのですが、
家族が多い時の朝晩の家事ってのは、
まさに短期決戦wですよね?
全員が一度にいろんな家電のスイッチを入れまくります。
トライブリッドシステムの出力ソースの調整が
そんな消費の急激な上昇に追いつけなくなり、
・据置蓄電池メインの時は、消費が急に3kWを超えたときに、
・EVメインの時は、消費が急に5.9kWを超えたときに、
このエラーが発生しているようです。
でも、そんな急な消費上昇に追いつけている日もあります、
と言うか殆どの日では、このエラーが発生していません。
システムから見て、消費の急上昇は、
家電側の故障の時にもあり得るわけで、
そのまま放置すれば過放電で電池を壊してしまいます。
消費の急上昇と故障による急上昇を切り分ける微妙なところを
これまでの経験や開発テストなどから
メーカーで安全側に設定されているのでしょう。
過放電で虎の子の電池やEVが壊れてしまうよりは、
システムを一旦停止させて、
系統から電力を買ってしまう方がまだマシとの判断ですね。
使う側も、
どんな使い方をするとシステムがトリップするのかを、
長く使って慣れていくことで、
このエラーも徐々に回避できて行くと考えています。
デジタル機器も、結局はアナログ的なところがあり、
良くクセを理解した上で、付き合って行く必要がありますね。
では、今日はここまで!